――一方の「Diorama-Drama」は?

そもそも「Diorama-Drama」という曲は、アルバムの歌を聴いていただけるだけでも喜んでもらえるように作ってはいるのですが、きっとライブで完成する曲になるだろうと思っいたんです。だから、振りとか衣装とか演出で、それをちゃんと表現できたんじゃないかと思います。実際、ライブの後に、「Diorama-Drama」が想像よりも良かったです、みたいなコメントをいただいたのですが、単なる自己満足には留まらない満足感があったので、たぶんそれも映像で楽しんでいただけると思います。

――ライブでは思っていたものが表現できたわけですね

一番最初に想像していた形が表現できたと思います。さらに今後は何ができるか、また模索していかなければいけないのですが、とりあえず最初に想像してたものが表現できたので満足しています。そのほかの部分で言えば、「リトルシング」のポイも良かったです。みんな頑張ってくれて(笑)。難しいのはわかっていたんですけど、他の方のライブで見て、すごく華やかで良いなって思っていたので、自分のライブにも絶対に取り入れてみたかったんです。だから、ここも注目していただけると嬉しいです。後は初披露だった「Plastic Smile」。本当の初披露だったので、すごく意気込んでいました。そんな私の心意気を感じ取ってもらえるのではないかと思います。

――「TEMPEST」では、待望の「火」の演出がありました

そうそう!念願かなって、やっと自分のライブで火を出せたので、すごく気に入っています。本当に嬉しかったのですが、やっぱり熱くて……。焼ける!って思いました(笑)。でもテンションは上がりました。火がつくと、一気に明るくなるじゃないですか。ライトとはまったく違う明るさ。それがすごく心をくすぐって、やってやるか!って気持ちにさせてくれました。ダンスパートの3曲目だったので、体力的にはキツかったのですが、それを忘れるくらい気持ちが昂りました。

――石原さんのライブではおなじみの幕間映像ですが、今回はどういった趣旨で制作したのですか?

これまでは、前回の「カオリンピック」のように、みんなが笑ってくれるような映像を作っていたのですが、こういった状況では、声を出して笑っていいのかわからないし、そもそも笑いづらいという方がいるという想定で、いつもとは違うことにチャレンジしてみました。

――撮影はいかがでしたか?

楽しかったんですけど、すごく寒かったです。やはり自分は寒いのが苦手なんだって思いました。初めての雪山だったんです、人生で。

――え?

これまで雪のあるところに連れて行ってもらえなかったので……。

――スキーとかしたことはないんですか?

ないんです。もちろんスノボーも。東京に雪が降って、3センチくらい積もったところに足を突っ込んだくらいの経験しかありません。スキーやスノボをやってみませんか、みたいな提案はこれまでに何度もあったのですが、怪我するから嫌です、日焼けするから絶対に嫌ですって断っていました(笑)。だから、ここまで雪山に行ったことがないというのは逆に珍しいので、ぜひ映像に残しておこうということで、今回の撮影になりました。ライブに来られなかった方は、ぜひBlu-rayで私の初雪山にも注目してみてください。

●石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」Blu-ray&DVD『For Your SMILE』MAKING DIGEST