山陽電気鉄道は、踏切内に取り残された歩行者を映像からAIで検出する「人特化型踏切障害物検知システム」を7月から導入する。

  • 「人特化型踏切障害物検知システム」イメージ

同社は2020年8月から、オプテージ(大阪市)、K4 Digital(大阪市)、山電情報センター(神戸市)と共同でこのシステムの実証実験に着手。これまでの実験で踏切の安全性が確保できるとの結果を得られたことから、実用化に踏み切った。

このシステムは、AIが踏切映像から画像解析を行うことで、従来の障害物検知装置では検知できなかったケースでも高い精度で人を検知できるところが最大の特徴。AIが異常を検知した際は特殊信号発光機(停止信号)と連動し、接近する列車の運転士に緊急停止を促す。同時にネットワークを経由して運転指令室にも異常の発生を通知。指令室では画面を通して現地の監視動画や異常発報時・異常が解除となったときの静止画を確認できるという。