――野田さんは以前ラジオ番組でも「“天才・酒井”に戻ってほしい!」と嘆いていましたが。

野田:天才だった“SOSSHO酒井”がこんなにも錆びついていたか、と思いました。あの頃酒井さんがいじってた芸人側になってましたよ。

酒井:当時もそんなふうにいじってないよ!

――村上さんはいかがですか。

村上:平子さんはすごく大人で、頼れる人。安心させてくれる。酒井さんは「僕のこと下に見てたんだ」と。もちろん後輩ですけど、改めて「下に見てるよ!」っていうのを実感しました。

酒井:ハハハハハ!(笑) そんな場面あった!?

村上:嶋佐は、大したことは言ってないのに面白くなるという独特の“空気”を持ってますね。

嶋佐:いや、大したこと言ってますよ。

村上:言ってないときがあるのよ、でも笑っちゃう。いるだけで強い芸人になっていて、すごくいい芸歴の重ね方をしているなと思います。

嶋佐:本当ですか。僕は、何年もご一緒させて頂いているお2組でしたが、改めて「泥臭い」人たちだなと。泥臭いというか……鈍くさい?

野田:意味が全然変わってくるけど。

嶋佐:愚直っていうんですかね。オシャレに笑い取ってる人は誰もいなかったです。その真っ直ぐさがすごくうれしかった。一番後輩のコンビとして見習うべきところだと思いました。

■日向坂46・齊藤京子は「誰よりも落ち着いていた」

――アシスタントとして奮闘した日向坂46・齊藤京子さんの印象を教えてください。

平子:最初から最後まで、一度も義理で笑わなかった。すごく公平なジャッジメントになってくれたことで、僕たちのエンジンがかかった気がします。

酒井:僕らが常に慌てている中、誰よりも落ち着いていたので、精神的に助けられました。

野田:世代が違うから、僕らがやったことで知らないこともあったんです。そんなとき、大体の人は合わせるフリをするんですけど、彼女はいい意味で全くしない。「私は知らないので」って(笑)。僕も今後そうしよう、と勉強になりました。

村上:アイドルの方とは、どうしても一線を引いた状態でお仕事をすることが多いのですが、齊藤京子ちゃんにはそんな線がない気がして。すごく仲良くなれそうだなと感じました。

嶋佐:この番組をどう思ったのか分からないですけど(笑)、もし2回目があってまた来てくれたら、気に入ってくれたんだなと思うようにします。本当にすごくいいエッセンスになってくれました。

■テレビならではのコント準備

――今回は、新作コントの披露もありました。それぞれの見どころを教えてください。

平子:僕らのコントは、小さくまとまったなーって(笑)。

酒井:それが良さですよ。皆スピルバーグ監督ばっかりじゃなく、たまには日本映画の小津安二郎監督とか見たいですから。

村上:小津安二郎監督をイメージしたコントだったんですか?(笑)

平子:令和・東京物語。他2組の躍動感と世界観に比べたらピンポイントを突いたコントになりましたが、違う形を見せられたかなと。

野田:僕は、予算のあるテレビ用のコントを作るの好きかもしれない。普通のライブでは出来ないような手間のかかったものができて、自分の幅が死ぬほど広がった。また挑戦したいです。

村上:オチは必見です。

嶋佐:僕は田渕さんが映えるコントを書いたんですけど、田渕さんに比重がいきすぎて、僕が全然目立たなくなってしまいました(笑)。でも田渕さんが素晴らしかったので、僕も楽しくやれました。

――番組のエンディングでは「スタッフさんは皆寝ていないんじゃないか」というコメントもありました。ネタの準備の苦労を教えてください。

平子:僕らは体1つで現場入りしましたが、スタッフさんは準備に苦労されたと思います。この3組がどんな動きをするのかという取扱説明書もまだ各局に置いていませんし、賭けごとに近い大変さもあったのではないかと。

――平子さんは、ネタ台本制作という準備もありましたが。

酒井:スタッフさんが「平子さんはオチまでしっかりと書いてくれたから、本当に助かった」と言ってました。マヂラブの台本は、意味が分からなかったらしいんですよ。