NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で恒松は、清原果耶演じる主人公・百音の幼なじみ、明日美役として出演。はつらつとした魅力を発揮している。お茶の間に親しまれている朝ドラと、全世界190か国で配信されるNetflixドラマへの出演が、同時期にかなった形だ。まったく違う世界観を描く2作品とあって、恒松は「朝ドラで私を知っていただいた方には、衝撃が強いかも」と笑いながら、「私、ラッキーナンバーが22なんです。だからこそ、22歳までに大きなお仕事をしたいなと、ずっと思っていて。22歳の年に、2つの大きな作品に出演することができて、とてもうれしいです」と告白する。

「『全裸監督』の撮影の終盤に、『おかえりモネ』のオーディションがあって。『この役は、絶対に受かりたい』と思って臨み、合格することができました。それからよくよく考えてみたら、『全裸監督』と『おかえりモネ』は、お披露目になる時期が重なっているなと思って(笑)。『おかえりモネ』を観ている方が、『全裸監督』をご覧になったら動揺するかもしれませんが、私はとてもポジティブに捉えています。いろいろな感性を持った方に、私という存在を知ってもらえる機会になるはず。それはきっと次につながるステップにもなるはずですし、大きなチャンスだと思っています」。女優業に対して情熱的な姿勢も、なんとも魅力的だ。

「チャンスだと思ったら、思い切って飛び込んでいける性格」と自己分析。その強さが本作にも活かされたが、どうやってその思い切りの良さを身につけたのだろうか。すると恒松は「私は、子役からこのお仕事をさせていただいて。小さな頃は、オーディションに落ち続けていました。『飛び込みたい』と思っているのに、飛び込めない状況が多々あったんです。そういった経験があるからこそ、『飛び込めるときは、思い切って飛び込みたい』という精神が身についていったように思います」。

不安を乗り越えて『全裸監督』で大役を演じきった今、「創造力豊かな方々とお仕事ができて、本当にすばらしい機会をいただけたなと、感謝しています。本当に私はラッキー」と充実感もたっぷり。「じっくり半年間をかけて撮影するドラマというのも、とても貴重な機会。そういった作品で重要な役を演じられたことは、自信にもつながりました。『肝が少し据わったかな?』と感じています」と大きな力をもらった様子で、「どんな反響をいただけるのか、ワクワクしています」と期待する恒松祐里。周囲も元気にしてしまうような清々しい笑顔の持ち主で、これからの活躍がますます楽しみになった。

『全裸監督 シーズン2』は、6月24日Netflixで全世界独占配信。

■恒松祐里
1998年10月9日生まれ、東京都出身。2005年のテレビドラマ『瑠璃の島』(日本テレビ)で、7歳にして子役としてデビュー。2009年の『キラー・ヴァージンロード』で映画デビューを果たす。NHK大河ドラマ『真田丸』、NHK連続テレビ小説『まれ』をはじめ、数々の映画、ドラマに出演。2020年、『100文字アイデアをドラマにした!』(テレビ東京)で地上波ドラマ初主演を務めた。