いつの時代も、お金の悩みは私たちにとって大きなストレスとなります。「貯金ができない」「ローン返済が苦しい」「どの保険に入ればいいのかわからない」など、抱える悩みはある程度共通しているかもしれませんが、収支バランスを含めたマネー環境は個々人で異なります。そのため、「今の自分にとって何をするのが正解なのか」を見極めるのがとても難しいです。

そんな自分の力で解決できなさそうなお金の悩みは、経験豊富なファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみるといいかもしれません。今回の相談主は、40代前半での経済的に自立した早期リタイア「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)を目指すCさんです。

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40代前半で会社を辞め、のんびりと暮らしたいが……

【相談内容】

結婚2年目の共働き夫婦です。最近話題になっている「FIRE」が、まさに私たち夫婦の理想像です。希望としては、40代前半(約10年後)には夫婦共々、会社勤めの生活を引退して地方か海外に移住し、好きなことをしながらのんびり暮らしたいと思っています。子どもは考えていません。今はコロナ禍で行けませんが、毎年1回の海外旅行が夫婦の楽しみなので、それは引退後も続けられたらと思っています。

そのためには、約10年後までに最低いくらくらいの貯金額が必要でしょうか。効率よく貯金額を増やせる方法もあれば教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

続いて、Cさんの詳細なプロフィールをみていきましょう。

相談者プロフィール

【家族構成】

Cさん(会社員・31歳)、夫(会社員・33歳)

【居住状況】

賃貸・マンション

収入 世帯月間 55万円
夫(手取り) 30万円
妻(手取り) 25万円
支出 世帯月間約30万円
家賃 8万円
食費 5万円
電気・水道料金 1万5,000円
通信費 1万5,000円(2台分)
保険料 2万円
交通費 1万5,000円
被服・美容費 2万円
交際費 2万円
お小遣い 5万円(夫3万円、妻2万円)
雑費など 1万5,000円
貯蓄 世帯貯蓄 1,000万円
普通預金 300万円
定期預金 500万円
株・投資信託等 200万円

【補足情報】

今現在、毎月約25万円を貯金に回せています。それに加えて、ボーナスから約200万円貯金できているので、年間約500万円の貯金額は今後も継続できそうです。