俳優の藤原竜也と松山ケンイチが、映画『ノイズ』(2022年公開)でW主演を務めることが2日、明らかになった。

  • 左から藤原竜也、松山ケンイチ

    左から藤原竜也、松山ケンイチ

同作は日本のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る鬼才・筒井哲也によるサスペンスコミックの実写化作。絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”の青年・泉圭太(藤原)と幼馴染の猟師・田辺純(松山)は、新米警察官の守屋真一郎とともに誤って小御坂睦雄という男を殺してしまう。島の未来、そして家族の未来を守るため、3人はこの殺人を隠すことを決意。しかし、実は元受刑者のサイコキラーだった小御坂の足取りを追って県警が島に押し寄せることに。第2、第3の死体が増える中、すべてを隠し通せるのか。凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意(ノイズ)が染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく。

今作では、猪狩島・復興の期待を一身に背負いながらも島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった泉圭太を藤原、圭太の殺人を隠蔽すべく死体隠しに協力する幼馴染の田辺純を松山が演じる。累計興行収入は100億円超えの映画『デスノート』シリーズで初共演し、夜神月役とL役として伝説の“ライバル”となった2人が、今作ではサイコキラーの死体を隠す“共犯”という難役に挑む。

メガホンを取るのは廣木隆一監督。『ヴァイヴレータ』で国際的な評価を得て、今年はNETFLIX『彼女』でも話題の日本映画界を代表する名監督が、2020年10月~11月にかけて、愛知県の全面協力を得て知多半島にて撮影し、最強キャストとともに全く新しいサスペンス映画を作り上げた。

藤原竜也 コメント

松ケンと作品で共演するのは本当に久しぶり。芝居に関しても、仕事への姿勢を見ていても、とても頼りがいのある役者になっていて、撮影中は僕自身が救われました。劇中では幼なじみの設定ですが、実際にも長年の付き合いがあるからこそ出せる独特な空気感を良い形に観せられたら良いですね。
廣木監督や廣木組のスタッフは一流の“職人”の様な方々で、もっと早く出会いたかったと感じられるほど、とても良い刺激を頂きました。コロナ禍の大変な時期ではありましたが、廣木組と出会い共に過ごした約1ヶ月間は、僕の財産になったと感じています。
『ノイズ』は、物語の序盤で起こる想定外の出来事を「隠し通せるか」という自分にとっても挑戦的な、新しいサスペンスです。揺れ動く人間の複雑な感情、未だ観たことのない独特な世界観を体感できる映画になっていると思いますので、ぜひご期待ください。

松山ケンイチ コメント

竜也さんとの共演は久しぶりですが、改めて演技の暴力に打ちのめされました。これがあるので竜也さんとの共演は楽しくて仕方がありません。知多半島ロケで沢山の方々に出会い、お世話になりました。
作品は人との出会いで後戻りできなくなった人達の話です。
どうぞお楽しみに。

監督:廣木 隆一 コメント

監督をするのが初と言ってもいいサスペンスな作品を
新鮮な原作と強力なキャスト、スタッフで実現できて嬉しいです。
日本特有の美しい風景も楽しめて、広く海外の方にも見て欲しい作品になったと思っています。 また、今回初めて組ませてもらった藤原竜也さんと松山ケンイチさんの演技はヒリヒリするものが感じられて
映画に深みをもたらしてくれたと思います。

原作:筒井哲也 コメント

この度は『ノイズ』の映像化を企画していただき、ありがとうございました。
原作者としても藤原竜也さんに、松山ケンイチさんと、いずれも素晴らしい豪華キャストの皆様が原作のキャラクター達をどのように演じていただけるのか、本当に楽しみで今から公開を待ち侘びております。
また原作よりも一層尖ったサスペンスフルな展開になるとのことですので、すでに原作をお読みの皆様も一味違った劇場版「ノイズ」の世界を、是非お楽しみにしていただきたいと思います。

企画・プロデューサー:北島直明 コメント

『ノイズ』というタイトルに惹かれ、この漫画を読んだ時に、“たった一人の人間の悪意(ノイズ)”がジワジワと拡がっていき、平和に暮らす人々の心の奥底に潜む悪意が呼び起こされ、歯車が狂っていくサスペンスフルな展開にゾクゾクしたことを未だに憶えています。
この傑作を緊張感溢れる映画として成立させる為には、最高のスタッフ・キャストが必要だと思い、“人間の生々しい感情”を手練手管の演出で魅せる廣木隆一監督にオファーさせて頂きました。
そして、『藁の楯』『22年目の告白-私が殺人犯です-』でご一緒した藤原竜也さんには、絶対的な信頼があり、本作の主演を引き受けて頂きました。
更に、もう一人の主演として、ずっとご一緒したかった、圧倒的な芝居力を持つ松山ケンイチさんにオファーをさせて頂きました。
奇しくも、『デスノート』で対峙していた2人が、今度は殺人の共犯者となり死体を隠す、という事になりましたが、『デスノート』から15年経ち、着実にキャリアを積まれた、藤原さん、松山さんの共演は、とんでもないエネルギーを生み出し、緊張感、緊迫感溢れるサスペンス映画を完成させる事が出来ました。
この2人の悪魔的芝居、絶対に見る価値アリです!

(C)筒井哲也/集英社 (C)2022映画「ノイズ」製作委員会