• 夜の街を運転する恭子さん (C)フジテレビ

今回の番組では、恭子さんが乗務するタクシーに小型カメラを設置し、乗客とのやり取りの様子も放送。チップをくれる優しい客や、理不尽に怒り出す困った客など、様々な人間模様が映し出されているが、「自分のことを吐露しているお客様が多かったのが印象的です」という。

特に、夜のお店で働くホステスが「常連さんは『フェイスガードして、マスクして、顔、全然見えないじゃないか』と言って帰っちゃう人も多いです。夜の世界も変わらないといけない…」と言っていたのが強く印象に残ったそうで、「今までまっすぐ前を見てきたけど、間違ってないはずだけど、違う道を探さなきゃいけないというのは、本当に難しいと思ってしまいましたね」と振り返った。

改めて、このコロナ禍という状況については、「最初はやっぱり“怖い”というのが先行していたんですが、長い時間をかけて、そこからは抜け出せたような気がしています」という思いに。そして、「みんな、たくさん痛い思いや苦しい思いもしているし、難しいところではあるんですけど、なにせ相手は姿が見えませんから、その分こっちは冷静に対峙(たいじ)しようかなという気でいます」と語っている。

●永作博美
1970年生まれ、茨城県出身。89年にデビュー、94年から女優として本格的に活動を開始し、様々な作品で受賞。主な出演映画に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『人のセックスを笑うな』『八日目の蝉』『朝が来る』。また、現在放送中のドラマ『半径5メートル』(NHK)に出演している。