女優の永作博美、俳優の市原隼人、田中哲司が21日、都内で行われたWOWOW『連続ドラマW 沈黙法廷』(9月24日スタート 毎週日曜 22:00~ 第1話は無料放送)完成披露試写会に出席した。

左から、市原隼人、永作博美、田中哲司

原作は佐々木譲氏による同名小説。高齢者の連続不審死の容疑者として浮上した、家事代行業の女・山本美紀。彼女は心清き家政婦なのか、それとも高齢者の財産を狙う悪女なのか…。事件を捜査する所轄刑事の視点と、美紀の担当弁護士、さらに美紀のことが忘れられない青年の視点と、さまざまな角度から描かれるリーガル・サスペンスとなっている。

永作が演じる山本美紀は、裁判で黙秘をし続けることもあり、セリフ量は少ない。しかし「少ない分、それにすべてが込められてしますので、一言喋るのが怖くて怖くて。こんなに怖いのは久しぶり。セリフだけでなく目線一つでだいぶ意味が出てきてしまうので、非常にドキドキしながら現場にいます」と苦労を語った。

行方知らずとなった美紀を追い求める青年を演じ、永作と共演した市原は「初めてのシーンはデートのシーンで、永作さんが『恥ずかしいね』って言ってて、それがかわいかった。最初からもっていかれました」とうれしそうに話し、「永作さんと現場で会うのが素直にうれしかった。本当に魅力的な方で、気さくに声をかけてくれて僕はうれしかった。屈託のない笑顔が大好き」とラブコールを送り、横で聞いていた永作は照れ笑いを浮かべた。

また、弁護士を演じる田中は「原作を読んで僕が演じる弁護士の役がすごくかっこよくてできるかなと思った」と一抹の不安を抱いたことを明かし、「でも撮影台本を読んだらダメな感じにキャラクターが変わっていて。これなら僕でもできるとほっとしました」と苦笑。さらに明日は長台詞の撮影が予定されており「今もこのへん(心臓)がざわついている。試練だと思ってどこまでできるのかと頑張っています。明日がその集大成」と気合を入れていた。