俳優のディーン・フジオカが演じる“五代様”に再び会える。大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、主人公・渋沢栄一と同時代を駆け抜けた実業家・五代才助(友厚)を演じるディーンが、9日放送の第13回で初登場する。2015年度後期連続テレビ小説『あさが来た』で演じた五代役で大河ドラマ初出演を果たすディーンにインタビューし、出演が決定したときの心境や『青天を衝け』における役作りについて話を聞いた。
アジア各国で活躍し、日本では『あさが来た』の五代友厚役でブレイクしたディーン。当時、“五代様”と親しまれ、志半ばで早逝すると「五代ロス」に陥る視聴者が続出した。
朝ドラで人気を博した五代役を再び演じることになり、出演発表の際にはSNS上で「おディーン様の五代様にまた会えるなんて」「ディーンさんの五代様、再び!嬉しすぎます」などと歓喜の声が相次いだ。
ディーン自身、「五代さんとの時空を超えた不思議な縁を改めて感じました。とてもうれしかったですし、こういう形でまた偉大な先輩を演じさせていただけることはすごく光栄なことだなと思いました。興奮しました」と出演に喜び。
「大河は一度でいいから経験したいという気持ちが以前からあったので、念願が叶ってすごくうれしい」と大河ドラマへの特別な思いも明かし、「しかも五代さんとの再会という形で出演できることがまた違った意味でも喜ばしいなと思っています」と二重の喜びをかみしめている。
『あさが来た』も『青天を衝け』も脚本は大森美香氏が担当しており、五代の人物像にあまり違いはないのではないかと想像したが、ディーンはまた一から五代という人物を作り上げているという。
「シリーズのような感じでは考えていません。まったく違うプロジェクトだと思っています。もちろん、『あさが来た』の五代さんという存在があったから、そして大森さんが脚本を書かれていることもあり、そういう意味での文脈はあると思いますが、朝ドラのときの五代さんを踏襲してやることを心がけているわけではないです」。まさにそれが今回の役作りにおいて一番意識していることだそうで、「いい意味で朝ドラを引きずらず、固執しないようにしている部分が強い気がします」と明かした。