JR各社は6日、今年のゴールデンウィーク期間(4月28日から5月5日までの8日間)における利用状況を発表した。新幹線の利用人数はおおむね前年比3~9倍という大幅な回復を見せたものの、前々年比では2~3割程度にとどまる結果となっている。

  • 東海道新幹線N700S

JR東海は東海道新幹線に関して、5月1日に発生した宮城県沖を震源とする地震の影響で一部列車に遅延が発生したものの、それ以外の列車の運行はおおむね順調に推移したと発表。ゴールデンウィーク期間中の東海道新幹線の利用人数は91万5,000人(前年比526%・前々年比27%)となった。

JR西日本は、山陽新幹線のゴールデンウィーク期間中における利用人数を37万9,000人(前年比492%・前々年比22%)、北陸新幹線の利用人数を8万2,000人(前年比957%・前々年比26%)と発表。在来線特急列車でも北陸方面の回復率が高く、「しらさぎ」の利用人数は2万3,000人(前年比665%・前々年比28%)、「サンダーバード」の利用人数は4万1,000人(前年比550%・前々年比17%)となった。なお、関西空港駅発着の特急「はるか」の利用人数は1,000人(前年比202%・前々年比2%)。在来線特急列車の中では最も低い回復率となった。

JR四国はゴールデンウィーク期間中の瀬戸大橋線の利用人数を7万9,500人(前年比376%・前々年比31%)、主要3線区の利用人数を3万5,000人(前年比361%・前々年比28%)と発表。JR九州はゴールデンウィーク期間中の九州新幹線に関して、博多~熊本間の利用人数を10万5,000人(前年比336%・前々年比31.3%)、熊本~鹿児島中央間の利用人数を5万7,000人(前年比172%・前々年比33%)と発表した。

  • 成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」

JR東日本はゴールデンウィーク期間中の東北新幹線に関して、大宮~宇都宮間・古川~北上間の利用人数を43万9,000人(前年比594%・前々年比25%)、盛岡~八戸間の利用人数を6万1,000人(前年比614%・前々年比25%)と発表。上越新幹線は大宮~高崎間(北陸新幹線も含む)で32万1,000人(前年比665%・前々年比30%)、北陸新幹線は高崎~軽井沢間で17万6,000人(前年比903%・前々年比29%)、秋田新幹線は盛岡~田沢湖間で1万4,000人(前年比675%・前々年比19%)、山形新幹線は福島~米沢間で2万1,000人(前年比776%・前々年比19%)の利用状況となった。一方、成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」の利用人数は4,000人(前年比241%・前々年比3%)。同社のおもな線区の中で最も低い回復率となった。

JR北海道は、ゴールデンウィーク期間中の北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)の利用人数を1万7,500人(前年比679%・前々年比18%)、在来線3線区(東室蘭~苫小牧間・札幌~岩見沢間・南千歳~トマム間)の利用人数を5万5,500人(前年比476%・前々年比34%)と発表している。