俳優の田中泯が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが27日、明らかになった。三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が北条義時役で主演を務める本作で、“奥州の覇者”藤原秀衡を演じる。

田中泯

田中は「簡単に言うと教科書に出てくるような人物で、僕自身がより理解を深めたい。色々な役を演じる上で当然のことながらそれが自分にとっての大きな利益になる。また、『東北』ということも僕にとって大きな鍵になることです。義経がらみの民俗芸能が多く残っている。僕はダンスを生きてきた人間なので地域に残っている伝統芸能、民俗芸能をたくさんみてきましたし、とても興味を持っています、いや、興味以上と言ってもいいかもしれません」とコメント。

大河ドラマ出演は、『龍馬伝』(2010)での吉田東洋役以来、2回目。『龍馬伝』について「これは僕にとって大きな経験だった。僕の場合は演技をする上でも、その空間性が重要かもしれません。単純に書くとどういう人が集いどういうエネルギーが現場に流れているのか、それは具体的に僕のカラダに影響を及ぼすからです。そういう意味で龍馬伝の空間は僕には生きやすい現場となっていきました。命短い役でしたが生き生きしていたのを鮮明に覚えております」と振り返る。

そして、三谷作品への参加に「舞台などは拝見したことがあります。ただ、数多くの活動をされてきた三谷さんに対して知っているとはとても言い難いので、知らないと言った方が正しいかと思います。僕のような人間が三谷作品に出ることは、自分としてもとても不思議なことです。ただただ楽しみにしています」と期待。

また、「菅田将暉さんとは『アルキメデスの大戦』でご一緒しました。また彼のコンサートにも伺いました。僕が勝手にかもしれませんが『仲良し!』だと思ってます(笑)。単純に誰がみてもそうなんじゃないかな…とてもとても期待されるべき人だと思ってます。僕にとっては心から『頑張れ』って言いたくなる青年です!」と、源義経役の菅田への思いも明かした。

本作は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて3回目。

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