小湊鐵道はキハ40形のデビューランとなる「急行『さと山』号運転 キハ40定期運行前ツアー」を実施した。4月24日の昼コースでは、キハ200形の通常列車に「キハ40-2」を連結。約3時間かけて五井~上総中野間を往復した。

  • 小湊鐵道が「急行『さと山』号運転 キハ40定期運行前ツアー」を実施。キハ40形(キハ40-2)に特製ヘッドマークが掲げられた

「急行『さと山』号運転 キハ40定期運行前ツアー」はキハ40形の乗車体験ツアーとして企画され、4月23日に夜行コースを1回、4月24日に昼コース・夜行コースを1回ずつ運行。各回20名を募集し、参加者には乗車証明書とツアー限定の特別ノベルティをプレゼントするという。

夜行コース(4月23・24日)では、キハ40形の臨時列車が五井駅を19時10分頃に発車し、養老渓谷駅まで往復した後、22時10分頃に五井駅へ戻る行程に。昼コース(4月24日)では、五井駅12時24分発・上総中野駅13時51分着、上総中野駅14時0分発・五井駅15時15分着の通常列車にキハ40形が連結され、3両編成(キハ40形1両・キハ200形2両)で運転された。

  • キハ200形2両・キハ40形1両の3両編成で五井駅4番線ホームへ

  • 「キハ40-2」を先頭に五井駅を発車。約3時間かけて五井~上総中野間を往復した

  • 五井機関区に塗装変更した「キハ40-1」の姿も。五井駅前の「こみなと待合室」は今年3月にオープンした

昼コースでキハ200形に連結された「キハ40-2」は、JR只見線で活躍した頃のカラーリングはそのままに、車体側面に「K.T.K.」のロゴマークが入っていた。乗降ドア付近には、五井~上総中野間往復を示すサボ(行先票)も。前面幕は「急行」と表示され、「さと山」とデザインされた特製ヘッドマークを掲出しての運転だった。

小湊鐵道は老朽化した既存車両キハ200形の置換えを計画しており、JR東日本で運行を終えたキハ40形2両を導入。小湊鐵道仕様への改造工事など行い、「キハ40-1」「キハ40-2」として今春デビューする。車両基地である五井機関区には、キハ200形のツートンカラー(ファイアーオレンジとモーンアイボリー)を取り入れた塗装となった「キハ40-1」の姿も。五井駅前にオープンした「こみなと待合室」から、小湊鐵道の車両を見学することも可能だった。

  • 「キハ40-2」の外観。車体側面に「K.T.K.」のロゴマークが入っている