舞台『This is 大奥』の公開ゲネプロが21日に東京・ヒューリックホール東京で行われ、越岡裕貴、小川優、玉野和紀(脚色・演出・構成・振付・出演)が取材に応じた。

  • 左から小川優、越岡裕貴、玉野和紀

    左から小川優、越岡裕貴、玉野和紀

同作は将軍が女性、大奥がイケメンの男たちばかりという設定で展開される女性向け恋愛ゲーム『新章イケメン大奥◆禁じられた恋』の舞台とキャラクターの設定を借りて作られた、ゲームとは全く違う完全オリジナルストーリーの作品。女将軍・トクガワイエミツの正室の座を奪うべく、“男ばかりの大奥”を舞台に、熾烈な恋の戦いが繰り広げられる。主人公のタカツカサをふぉ〜ゆ〜の越岡、将軍の湯殿係を務めるナツを小川優(ジャニーズJr.)、影の実力者・カスガノツボネを玉野が演じ、土井一海、國島直希、星元裕月、坂垣怜次、白石康介、新垣ケビン、廣田佳樹、楢木和也(梅棒)、柏木佑介、中塚晧平、長澤風海、津田英佑が出演する。

今作が単独初主演となる越岡は、昨年予定していた上演が新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったため「1年越しに叶うというか、リベンジできるというか。この日をずっと待ってたので、まだ実感できていないんですけど、楽しみではあります」としみじみ。「このコロナ禍で、当たり前にできてたことが当たり前じゃないと再確認できたので、ステージ上から感染対策して来てくれるお客さんにできるだけエネルギーを伝えられたらなと思います」と意気込む。

玉野も「去年は本当に9日前くらいだったからね。これから実際にセットを組んでやろうというところで終わってしまった」と悔しがりつつ、「でも、ほぼ同じメンバーでいけたというのはちょっと嬉しくて、なによりもこっしーの初主演の舞台がなくなってしまったので、なんとか今年は上演したいという思いでここまでやってきた」と振り返った。

所属グループの「ふぉ〜ゆ〜」が10周年を迎える年でもあるというが、越岡は「ジャニーズとしてはCDデビューがあるから、10周年だとアルバムとか出したりするわけですけど、僕らはCDとか出してないので、10周年という感じがしなくて、ジャニーズの中で一番静かな10周年を迎えています」と苦笑する。「形に残っているものがあんまりなくて、ファンの皆さんがいつでも見られるような、何か形に残せるものを届けたいなという気持ちはすごくあります。具体的にはわからないですけど」と意欲を見せた。

男性だらけの舞台というところでは、ふだんのジャニーズともまた違って「いろんなところから来ているので、皆さんのやり方だったりスタイルを学べたりしました」という越岡。また小川は「系統の違うイケメンなんですよ。ジャニーズは、ジャニーズ系なんじゃないですかね」と分析する。見所としては「最後に立ち回るシーン、殺陣のシーンは見応えあるんじゃないかな」(越岡)、「俺は武器があるので。ギターを弾くんですよ。バーっとソロ弾いて、ガーって歌って、見てください」(小川)とそれぞれにアピールする。

さらに、この舞台は観客が「上様」となり、男性陣が恋のさや当てを繰り広げることから、「今、アピールしてください」という無茶ぶりも。レポーターに「何かお好きなものはございますか?」と尋ねた小川は、「ジャニーズ」という回答に「ジャニーズかあ!」と悩みながら「僕、亀梨(和也)君を尊敬しているので『亀梨君がたまにやる動き』でアピールします。やっぱり、亀梨君ってアピール上手ですから。細目で見て下さいね。歌いながら、これです」と再現し、「似てる」という評価を得る。その姿に笑いながらも「河合(郁人)を見てマネする人多いんだよ、亀梨君の」とつっこんでいた越岡は、全方位に投げキスをすることでアピールしていた。

■舞台写真 撮影:立川賢一(studio cyan)、福島正大