天井はよく見てみると意外と汚れていますが、手が届かないため、掃除のしにくい部分です。天井が汚れていると、部屋もくすんだ感じになってしまうので、定期的に掃除をしましょう。
本稿では、天井掃除について、必要な道具や効率的な掃除手順、汚れの種類や部屋別の掃除方法をまとめました。天井の汚れが気になっているという方は、ぜひ参考にしてください。
天井を掃除するのに必要なモノ
天井を掃除するのに必要なモノとして、掃除用具・洗剤・身体や目をカバーする道具があります。掃除を開始する前に揃えておきましょう。
掃除用具
天井掃除に用意したい掃除用具は以下の通りです。
- 天井に届く長さのフローリング用ワイパー
- ワイパー用のシート(ドライ・ウェット)
- ぞうきん
- 掃除機
- 新聞紙
- キッチンペーパー
ワイパーは、天井に届く長さの柄がある商品を選びましょう。ダイソーなら、105cmまで伸ばせるフローリング用ワイパーが330円で入手できます(2021年3月11日時点)。
ワイパー用のシートは、ドライとウェットの両方あると便利です。
ドライシートは、ホコリを取るのに使用します。100円ショップなどで購入しましょう。
ウェットシートは、汚れが気になる部分や洗剤を使って掃除をした後の拭き取りに使えます。
ぞうきんは、汚れのひどい場所の拭き掃除に使います。100円ショップで入手できるワイパー用のクロスがあると、拭き掃除にも便利です。
掃除機は最初にホコリを吸い取るのに使い、新聞紙は天井の掃除でホコリなどが下に落ちて汚すのを防ぐために使います。また、キッチンペーパーとガムテープは、汚れのひどい部分を落とす際、洗剤と一緒に使います。
汚れに応じた洗剤
洗剤は汚れの種類に応じて使い分けましょう。おすすめの洗剤は以下の通りです。
- カビ:「カビキラー」などの塩素系漂白剤
- 油やヤニ:重曹
重曹はアルカリ性なので、酸性の油やヤニの汚れに対して効果があり便利です。この2種類があれば、天井の汚れは多くの場合きれいに落とせます。
身体や目をカバーする道具
天井のように高い部分を掃除すると、身体や目にホコリや洗剤が入る危険性があります。身体をカバーするレインコート、目をカバーするゴーグルや眼鏡などの道具も使ってください。
効率的な天井の掃除手順
天井掃除の効率的な手順は以下の通りです。
- 自分の身体を防護
- 床に新聞紙などを敷く
- 掃除機をかける
- ワイパーなどで天井を掃除
順番に具体的な方法を解説します。
1. 自分の身体を防護
まずは、自分の身体をレインコートやゴーグルなどで保護しましょう。特に、汚れがきつく、洗剤を使う予定がある場合、目の防護は必須です。
2. 床に新聞紙などを敷く
掃除する部屋の床には新聞紙など、大きな紙またはビニールを敷きましょう。ホコリなど汚れが落ちてくるのを受け止めるためです。
3. 掃除機をかける
準備ができたら、まずはたまっているホコリを掃除機で吸い取ってください。大きなホコリを吸い取るだけでも、後の工程が楽になります。
4. ワイパーなどで天井を掃除
次に、フローリング用のワイパーで天井を掃除します。汚れの種類によっては、洗剤とキッチンペーパーを使いましょう。汚れ別の掃除方法は後述します。
自宅の天井を掃除してみた
筆者の自宅天井を、実際にワイパーとドライシートを使って掃除してみました。
筆者の自宅天井は、空気清浄機の上部が特に汚れています。よく見るとホコリかカビかわかりませんが、黒っぽい汚れが天井と壁の周辺についています。
ドライシートをセットして、ワイパーをかけます。最大まで伸ばすと、余裕で天井に届くので掃除も簡単です。
天井と壁はスッキリきれいになりました。
ワイパーにはこんなにたくさんのホコリがついています。喫煙はしないため、ホコリがたまりにたまって汚れている状態です。
ここまでで天井掃除は完了です。後は、床に敷いた新聞紙を捨てて後始末をしましょう。
汚れの種類別・天井の掃除方法
ここからは、汚れの種類別に天井の掃除方法を解説します。天井に多く見られるホコリ・油やヤニ・カビの掃除方法です。
ホコリはワイパーが活躍
天井にたまっているホコリは、ワイパーが活躍します。新聞紙でホコリが落ちても大丈夫なように保護してから、天井に届く長さのワイパーを使ってホコリを落としましょう。
油やヤニの汚れには重曹を
油やヤニは、ワイパーでは落ちません。油やヤニの汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹が効果的です。水500mlと重曹大さじ1杯を入れた重曹水を作り、汚れに吹きつけて乾いたぞうきんで拭き取りましょう。
カビには塩素系漂白剤も使う
天井にカビが生えている場合は、「カビキラー」などの塩素系漂白剤を使います。ただし、塩素系漂白剤は非常に強い薬剤なので、スプレーをそのまま天井に吹きつけると目に入り危険です。
おすすめの掃除方法は、ワイパーにぞうきんを装着してそのぞうきんに塩素系漂白剤を吹きつけ、カビ汚れに押しつける方法です。それでもカビが落ちない場合は、キッチンペーパーに塩素系漂白剤を吹きつけてカビ汚れの部分にしばらく貼り付ける「キッチンペーパーパック」を試しましょう。
カビ汚れの真下をビニールなどで保護してから、キッチンペーパーに塩素系漂白剤を吹きつけ、天井に貼り付けます。ガムテープなどで固定して3分ほど待ち、はがしたらぞうきんで水ぶきをして完了です。
天井の場所別掃除方法
自宅の天井といっても、その場所によって汚れは変わってきます。ここでは場所別に、多く見られる汚れと効果的な掃除方法を紹介します。
キッチン
キッチンの天井は、主に油汚れが多く見られるため、重曹スプレーを利用しての掃除が効果的です。天井だけでなく、壁もまんべんなく掃除しましょう。
頑固な油汚れは、重曹スプレーを吹きつけるだけではきれいに落ちないこともあります。その場合は、重曹スプレーをキッチンペーパーに含ませてキッチンペーパーパックを行い、油汚れに重曹を浸透させ、乾拭きをしてください。
浴室
浴室の天井は、湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすいという特徴があります。週に1回、ワイパー+ウェットシートで拭くことで、カビは繁殖しにくくなるのでおすすめです。カビが繁殖してしまった場合は、塩素系漂白剤とキッチンペーパーを使ったパックを行い、カビを落とすようにします。
和室
和室の天井は、洋室と違い木の板でできているので、濡らすとシミになる可能性があります。基本的には、天井に届く長い柄のモップなどでホコリを取り、汚れをためないようにすることがポイントです。
こんな場合はどうする? 天井の掃除Q&A
天井の掃除でよくある質問をまとめました。迷ったときには参考にしてください。
でこぼこした天井の掃除方法は?
天井にでこぼこがあり掃除しにくい場合、掃除機でホコリを取り、汚れのひどい部分はキッチンペーパーパックで汚れを落とします。自分では限界がある場合は、ハウスクリーニングを頼んで掃除をしてもらうのもおすすめです。
業者に頼む? 自分で頑張る?
自分で天井掃除を続けていても、汚れがきれいに落ちないケースがあります。浴室に広がってしまったカビやキッチンの頑固な油汚れ、たばこのヤニなどは、汚れがたまると落ちにくくなります。特にカビは、奥まで食い込んでしまうと、なかなか素人ではきれいに落としきれません。
いくら頑張ってもきれいにならない場合は、専門業者にハウスクリーニングをお願いすることも検討しましょう。専門業者に依頼する頻度は、落ちない汚れが出始めるタイミングで大丈夫です。
天井を掃除する頻度は?
天井を掃除する頻度は、場所によって変わります。浴室の場合は、週に1回簡単にワイパーなどで掃除をしておくと、カビの繁殖を抑えられるのでおすすめです。その他の天井については、3か月に1回程度で十分でしょう。季節の変わり目ごとに掃除をするイメージで大丈夫です。
天井を掃除してスッキリしよう
天井掃除は、基本的に3か月に1回程度行います。たまったホコリは掃除機とフローリング用のワイパーで取り除き、油・カビなど特殊な汚れは、汚れに合った洗剤を使って落としましょう。天井を掃除すると、部屋の見た目も明るくなり、気持ちもスッキリします。
天井を掃除する際は、ホコリが落ちてきて身体が汚れたり目に入ったりする可能性があるので、掃除前に身体や目を防護することも忘れないでくださいね。