Broadway Musical『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』東京公演の公開ゲネプロが17日に東京・TBS赤坂ACTシアターで行われ、Micro[Def Tech]、平間壮一、林翔太、東啓介、田村芽実、石田ニコル、阪本奨悟が取材に応じた。

  • 前列左から東啓介、平間壮一、Micro、林翔太。後列左から石田ニコル、阪本奨悟、田村芽実

    前列左から東啓介、平間壮一、Micro、林翔太。後列左から石田ニコル、阪本奨悟、田村芽実

同作は『Hamilton』で全世界に新風を贈ったブロ-ドウェイの異端児、リン=マニュエル・ミランダが原案・作詞・作曲を手掛けた出世作。オフ・ブロードウェイからオン・ブロードウェイに上り詰めると、すぐに観客や批評家達を虜にし、2008年のトニー賞をはじめ数々の演劇賞を受賞した。ラップ、サルサ、ヒップホップと魅力的なラテンのリズムにのせて、マンハッタン北西部の移民が多く住む町・ワシントンハイツの人々を描いたミュージカルで、ジョン・M・チュウ監督による映画も2021年に公開を予定しており、今回初演以来7年ぶりとなる日本版の公演となる。

初演に続き主演を務めるMicroは「台詞の中でもスペイン語が足されていて、最初の時よりもより本国の『イン・ザ・ハイツ』に近づいている」と自信を見せる。ラップに挑戦した平間は「大先輩のMicroさんが教えて下さったり、稽古の段階で『こうすればいいよ』とか言ってくださったので、しんどさよりも楽しさが大きかったです。日に日にプラスのことしか起きてなくて、こんな舞台なかなかないんじゃないかなという気がしてます」と感謝した。

林は「ジャニーズの先輩からアドバイスなどはあったか」と聞かれ、「アドバイスはないですけど、自然と先輩のラップしてる映像とか見ちゃいました。櫻井翔君を見たりとか」と振り返る。「最初にMicroさんから『自分の声で録音して普通より早くして聴いて、スピードラーニングみたい感じでやると覚えやすいよ』とアドバイスをもらって、やってました」と明かし、日常生活でも「発声練習する時とか、こう(ラッパー風に)やっちゃったり。家で『あ〜え〜い〜お〜う〜お〜』とか」と再現。「誰も見ていないからできる、ここでは恥ずかしい」と照れていた。

カンパニーは仲も良く、一人ひとりに「すべってほしい」と無茶ぶりをしていたという田村は「座長が緊張してたので、一発芸を伝授」と意図を説明。Microが「『イン・ザ・ハイツ』、がんばるぷ〜!」と芸を披露すると、レポーターから「最後の方が良かったですね」とつっこまれる。

また、作中の展開に合わせて「宝くじが当たったら?」という質問には、「次のビジネスへ投資します。次への社会貢献」(Micro)、「人のために何かをするということが一番嬉しいことなんだなと思いました。広い劇場とか部屋を借りて、皆で密にならない打ち上げをしたい」(平間)、「両親と弟に全部あげます。自分より家族が幸せになってくれたらいいかな」(林)と、綺麗な回答が並ぶ。

それを受けて東は「全部自分に使います。いいところに住む」と答える。田村は「ずっとほしいものがあって、乾燥機付きの洗濯機。忙しくて家で洗濯機を干すのもおっくうで、2年くらいずっと欲しいです。コインランドリーも近くにないからたまっちゃって。今日も家に帰ったら2回くらいまわさなきゃ」とリアルすぎる話で、Microが「Microおじさんが買ってあげるよ」と約束する事態に。石田は「半分貯金して半分で旅行に行きます」、阪本は「全部言われちゃったんですけど、めちゃくちゃ高価な楽器を買いたいなと思いました。何千万もするギターとか、家にあったらモチベーションとかも駆り立てられるんじゃないかな」と、夢をふくらませていた。

最後には、改めてMicroが田村から伝授された一発芸を披露。「『イン・ザ・ハイツ』、がんばるぷ〜! ワシントンハイツへお越し下され〜」とコミカルな動きで締めていた。

公演には他、エリアンナ、青野紗穂、 エリック・フクサキ、山野光、戸井勝海、未来優希、田中利花が出演。すでにプレビュー公演、大阪公演、名古屋公演を終え、東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて17日〜28日。