JR各社は16日、今年のゴールデンウィーク期間(4月28日から5月5日まで8日間)における指定席予約状況を発表した。発表時点における新幹線の予約状況は、前年と比較すると倍以上の回復を見せたものの、前々年にはまったく届いていない状況となっている。
JR東海は東海道新幹線に関して、ゴールデンウィーク期間中の予約可能席数293万席(前年比101%・前々年比103%)に対し、予約席数は27万席(前年比222%・前々年比17%)と発表。JR西日本は山陽新幹線の定員155万7,300席(前年比97%・前々年比95%)に対し、予約席数は15万3,700席(前年比234%・前々年比16%)、同社管内の北陸新幹線の定員35万6,600席(前年比96%・前々年比87%)に対し、予約席数は4万4,400席(前年比408%・前々年比24%)と発表している。
北陸方面の在来線の指定席は定員17万8,400席(前年比94%・前々年比93%)に対し、予約席数は1万6,000席(前年比236%・前々年比13%)。関西空港方面の在来線の指定席は定員3万3,500席(前年比55%・前々年比57%)に対し、予約席数は1,500席(前年比32%・前々年比9%)となっている。JR西日本は新幹線・在来線ともに前年比では倍以上の予約状況だが、前々年の水準にはまったく届いていない。とくに関西空港方面の利用率は、前年と比較しても回復していない状況となっている。
JR四国の特急列車等の予約状況も、前年の同期間との比較で、予約席数は前年より増加(前年比165.9%)したが、前々年と比較すると減少(前々年比18.2%)している。JR九州は九州新幹線の予約可能席数10万6,000席(前年比97%・前々年比82.2%)に対し、予約席数は1万5,000席(前年比255%・前々年比21.5%)であり、前年と比べると倍以上の回復だが、前々年の水準には及んでいない。
JR東日本は、東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線の予約可能席数172万席(前年比90%・前々年比81%)に対し、予約席数は24万席(前年比307%・前々年比23%)と発表。一方、在来線において、特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席は2,000席(前年比101%・前々年比13%)とされ、昨年とほぼ同じ水準の予約状況となっている。
JR北海道は、北海道新幹線の予約可能席数15万3,002席(前年比104.3%・前々年比89.9%)に対し、予約席数は1万3,085席(前年比313.6%・前々年比19.7%)、在来線の指定席は予約可能席数8万77席で(前年比104.7%・前々年比74.3%)に対し、予約席数は1万1,557席(前年比214.2%・前々年比28.4%)と発表している。