汚れやすいからこそトイレは常にきれいに保っておきたいものですが、毎日の掃除は面倒と思う方も多いでしょう。この記事ではトイレをきれいに保つために必要な掃除の頻度とコツをお伝えします。
トイレ掃除の頻度はどれくらい?
トイレは使用頻度も高く汚れやすい場所でもあります。掃除してもすぐに汚れてしまうトイレの掃除は、どれくらいの頻度で行うのがいいのでしょうか。
理想は毎日
毎日頻繁に使う場所なので、トイレは毎日掃除するのが理想です。トイレを使用した後にさっと掃除することを習慣にすれば、それほど苦には感じないでしょう。
週に1回はしっかり掃除
毎日少しずつ掃除するのに加え、週に1回はしっかり掃除する日をつくるのが理想的です。トイレを使用するたびに掃除する癖をつけておけばさほど汚れが溜まることもありませんが、日々の掃除では落としきれない汚れもあります。
平日時間がないとそこまでは掃除できない、という部分を週末にまとめて掃除することを習慣にしてみましょう。
こまめな掃除が結果的にラク?!
実際のところ、トイレの汚れは1か月程度放置しておいてもそれほどしつこい汚れになることはありません。しかし汚れを放置しておけるのは1か月が限界です。1か月以上放置すれば汚れがこびりついて臭いもきつくなり、掃除に時間がかかってしまうでしょう。
また1か月放置しておくとそのままずるずると2か月、3か月と先延ばしにしてしまい、ますます汚れが悪化して掃除する気がなくなってしまう、という悪循環にも陥ります。
毎日ほんの少しだけ手間をかけて汚れが残らない工夫をしたほうが、結果的にトイレ掃除をラクにしてくれます。
汚れる前に掃除しよう
トイレを清潔に保ち続けるには、「汚れる前に掃除する」ことがポイントです。もちろん使った後に掃除する習慣は大切ですが、汚れる前に掃除することで「汚れを落とすのが苦痛」という感情に振り回されることがありません。
綺麗なトイレを保っておけば、他にもトイレを使う家族や同居人も綺麗に使おうという意識が芽生えるでしょう。
毎日のトイレ掃除5つのポイント
毎日のトイレ掃除が大切といっても、毎回念入りに掃除する必要はありません。ここだけは押さえておきたいトイレ掃除のポイントをまとめました。
1.便器の内側・外側
便器の内側や外側は尿がはねて汚れやすい部分です。ここに汚れが溜まると尿石や黄ばみになってイヤな臭いの元になりやすいので、使用後に掃除する癖をつけておきましょう。トイレに専用の掃除シートなどを常備しておき、さっと拭き取れるようにしておくのがベストです。
2.便座や蓋
便座や蓋は直接尿が触れることはないですが、いろんな人の肌が触れる場所でもあるので、清潔に保っておきたいところです。さっと拭き取るだけで負担も軽いので、習慣にしやすいでしょう。
蓋の付け根部分などはホコリも溜まりやすいですし、掃除してみると意外な汚れに気づくこともあるので、こまめに掃除する癖をつけておくのがおすすめです。
3.タンク
特に手洗い部分があるタンクは、水ハネや水垢による汚れが溜まりやすい場所です。手洗い部分がない場合もホコリが溜まりやすくなりますし、湿気の多いトイレの個室ではタンクの側面にもホコリが貼りつきやすくなっています。
さっと拭き取っておけば汚れが蓄積することを防げるでしょう。
4.壁
壁は水ハネや尿ハネ、ホコリなどさまざまな汚れがつきやすくなっています。大した量ではないですが、積み重なると壁にこびりつき、汚れがとれないばかりか臭いを発したり雑菌の温床となったりして空気中に菌が漂うことになってしまうでしょう。
そうなる前にこまめに掃除しておくことをおすすめします。
5.床
床には衣類のホコリが溜まりやすく、そこに水や尿がハネて湿気も溜まりやすくなっています。特に壁と床の境目、床と便器の境目はホコリや尿が入り込みやすいです。掃除するときに見落としやすい部分ですが、掃除シートでこまめに拭き取っておくといいでしょう。
トイレ掃除の頻度を少なくする3つの習慣
個室に掃除用のシートを置いても、トイレを使用した後に掃除するはずが忘れてしまってなかなか習慣化できない、という人もいるでしょう。どんなにズボラで忙しくてもできるトイレ掃除のポイントをまとめました。
使用後はトイレの蓋をしめる
使い終わったら必ずトイレの蓋をしめるということをまず習慣にしてみましょう。トイレの便器には常に水が溜まっており、蓋を開けたままで置いておくと水蒸気となって空気中に舞い、個室に湿気がこもってしまいます。
換気扇を回しておくことも大切ですが、トイレの蓋をしめておくだけで湿気を防ぐことができます。また水を流す時も蓋をしめると雑菌が空気中に舞うことを防げるので、「便座から立ったら蓋をしめる」こと自体を習慣化するのがおすすめです。
肌に触れる部分だけ拭き取る
最低限、便座や蓋など人の肌が触れる部分だけを掃除用シートで拭き取っておきましょう。
便座や蓋にも尿や水垢、カビといった汚れがつくことがあるので、清潔にしておけば少なくとも人体への被害を防ぐことはできます。
漂白剤を入れておくだけでOK
便器の中を掃除するのが面倒で習慣化できない、という場合は、タンクの中に漂白剤を入れておくという方法もあります。水を流すたびに漂白剤の混ざった水が便器の中の汚れを洗い流してくれるので、掃除の手間が省けるでしょう。
中に入れる漂白剤は液体タイプでも固形タイプでも大丈夫です。また、タブレット型の洗剤を置いて、スタンプ型の洗剤を便器に貼り付けておいてもいいでしょう。
トイレ掃除の頻度を週1のしっかり掃除で少なくしよう
あまり頻繁にトイレ掃除する習慣がつかない、という人は、週に1回の頻度でしっかり掃除する習慣をつけてみましょう。その際の掃除のポイントを紹介します。
見える部分の拭き掃除
まずは見える部分の拭き掃除からスタートします。便座や蓋、タンクまわりについた水垢やホコリを掃除用のウェットシートで拭き取ります。掃除用のウェットシートだけでは拭きとりにくい汚れは、中性洗剤のスプレーを使って落としてみてください。
また、便器の中の水が溜まっている部分は黒ずみ汚れが発生しやすくなっています。週に1度の掃除であればブラシでこする程度で落ちますが、汚れがしつこく落ちにくいようであればクエン酸スプレーや塩素系洗剤で落とすようにしましょう。
見えない部分の汚れを落とす
壁と床の隙間や床と便器の隙間といった見えにくい部分も、掃除用のシートで念入りに拭きましょう。尿ハネや水ハネ、ホコリなどの汚れが詰まっていることがあります。
また便座の裏や便器のフチ裏には尿がはねて黄ばんでしまっていることも少なくないので、念入りに掃除しましょう。見えないところまで届く使用済み歯ブラシを使うのがおすすめです。尿の汚れには酸性洗剤や重曹スプレーが効果を発揮するでしょう。
全体を丁寧に拭き上げてフィニッシュ
最後に壁や床を掃除用のウェットシートで拭き取ります。壁には湿気でホコリが貼りつきやすくなっています。また壁と床との隙間や床と便器との隙間など、水や尿が思わぬところに飛んで汚れになっていることもあるでしょう。
便器の裏にあるコンセントにホコリが溜まっていないかどうかも、きちんと確認できるとベストです。
トイレ掃除は毎日のひと手間が大切
トイレ掃除の適切な頻度についてまとめました。基本的にはこまめな掃除を毎日行うのが、もっとも時間が短縮できトイレを綺麗に保つ適切な掃除の頻度といえるでしょう。