自分のことを可愛いと思ったり、カッコいいと思ったり、スゲェと思ったり……。そんな人を見て、みなさんはどんな感情を抱きますか? ツイッターでは、自己肯定感に関するツイートが話題となっています。

『アパートメント』『LITALICO発達ナビ』などに寄稿しているすの子(鈴木希望)さん(@sunocots)のつぶやきをご覧ください。

  • ※画像はイメージ

「あの子、自分のことかわいいと思ってるよね」という悪口の意味が昔から分からない。いいじゃんねえ別に。
(@sunocotsより引用)

この投稿に、「めちゃくちゃ共感しちゃいましたw いいですよね〜」「自信があることはいいことですよね」「自分くらい自分を可愛いと思ってあげたい。うん」と、共感の声が続々と。

また、この「悪口の意味が昔から分からない」というすの子さんの疑問に答える形で、「自分のこと可愛いと思って他を見下してるよね、までが言いたいことかもしれません」「自分のことを可愛いと思っているのは全然いいと思うけど、それで周りが何でもしてくれたり自分の意見を貫き通せると思ってるような我儘な奴はその悪口の的になるんじゃないかな」といったリプも多数寄せられていました。

ツイ主のすの子さんにインタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― こちらのツイートをするに至ったきっかけなどがありましたか?

すの子さん:親しい友人がそうした揶揄の対象になることがあったのですが、彼女は「誰かと比較して、自分の方が可愛い」という意識ではなく、現状の自分を受け入れつつも卑下をしない人。他者との比較で自分の価値が変わるわけではないという確信があるからでしょうか、関わる人の長所を見つけるのも得意。そして自分に向き合うことができているからこそ、今取り組むべき問題を洗い出し、取り組むこともできていて。私は元々卑屈な性分でしたから、驚くと同時に憧れを抱きました。

―― そうなんですね。「自分を受け入れつつも卑下をしない」、素敵なご友人ですね

すの子さん:「自分を可愛いと思って周りを見下している」というタイプの方に向けられる場合もありますが、その問題点は「他人を見下すこと」であって、「自分を可愛いと思っていること」ではないので、指摘として的外れという気がするんですよね。問題点のすり替えというか。第一、見下す対象を設定しないと自分を保てないのは、自信がない証左ですし、揶揄の対象にはならないので。

―― 今回のツイートが大きな反響を生んでいるかと思います。率直なご感想などはありますか?

すの子さん:日本には「謙遜は美徳」という意識や、ルッキズム(外見至上主義)が根強く残っています。ですが、容姿の美醜なんて個人の好みや時代にも左右されますし、絶対的な価値ではありません。にも関わらず、他者の判断を基準にして「それなりにわきまえる行動を取る」という行為は、自分の喜怒哀楽を他者にゆだねることにもつながりますので、健康的な判断だと私には思えないのです。かくいう私も従来の価値観から完全脱却ができず四苦八苦していますので、偉そうなことは言えませんが……。

あのツイートのような主張を、私は過去にも表明していますが、10年位前はとがめられることが多かったです。しかし今回好意的なご意見と共に拡散いただけたようで、とても嬉しく思っています。あらゆる方々が誰かと比較せず、一方を貶めることなく、自信を持って生きられる世の中になることを願っています。


「むしろみんながそう思ってる方が幸せだよ」というコメントもあった今回の旬ネタ。なにかと自己評価が低くなりがちな日本人ですが、もっと自分を肯定して生きていきたいものですね。