誰かに言われたひと言に、ずっと支えられることってあるんですよね。長靴をはいた描さん(@erumo_0384)は、中学3年生の時に出会った先生からの言葉が、忘れられないそうです。

中学3年生→美容学生1年
先生、今も描き続けてますよ!
(@erumo_0384より引用)

中学3年生の時に描いた林檎も、美容学生である今描いたサクランボも、とっても上手で見惚れてしまいますね。ツイッターでは、「えー! 上手すぎです」「センスの塊やん」「びっくりしたwww」「すっっっっっげぇぇぇぇぇぇ!! キラキラしてて神秘的! こんなワクワクする絵久しぶりですよー!」と、感動の嵐。

また、落書きを褒めてくれた先生にも、「先生、ステキ過ぎる。それがいいじゃなくてそれもいいという表現」「先生のこの才能も!って言ってる所がすごくいい!!」「いい先生にめぐり逢いましたね」「才能を潰さず認め、可能性を広げられるそんな方に私もなりたい」と、感動と称賛の声が多数寄せられていました。

実はツイ主の長靴をはいた猫さんは、以前もツイッターで話題になった際に取り上げさせていただいたのですが、中学3年生からほぼ毎日絵を描き続けたのだそうです。現在の素晴らしい作品は、まさに努力の賜物なのですね。当時のことや現在の作品について、さらにお話を聞きました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― これは、なんのプリントなのでしょうか?

長靴をはいた描さん:日誌です。その日の日直の人が授業の内容や、一日の当番、出席、出来事等を書くものです。

―― この先生のコメントを見た時、どのように感じましたか?

長靴をはいた描さん:夏休みの宿題に絵の課題があって、コンクールで入賞したんですよ。その絵を見た先生は僕の絵を好きだと言ってくれたんですけど、僕はメイクアップアーティストになるという夢を先生に伝えていました。先生からの言葉には、「この才能”を”大切にして欲しいな」ではなく「この才能”も“大事にして欲しいな」って書かれていて、夢は1つじゃなくていい、両方がんばろうと思えたし、本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

―― なるほど。夢も才能も職業も、1つじゃなくていいんですね。そのことを教えてくれた先生は、どんな先生でしたか?

長靴をはいた描さん:僕の通っていた中学校はヤンチャな生徒も多かったんですが、生徒一人一人と向き合って、生徒の気持ちに寄り添える素敵な先生でした。

―― メイクアップアーティストになるのが夢とのことでしたが、現在はどのような活動をされているのでしょうか?

長靴をはいた描さん:メイクアップアーティストになるため、美容学校に通いながら作家としても活動しています。

―― 先生の助言のとおり、どちらの才能“も”大事にされているのですね。現在は生き物と鉱物・宝石の融合というテーマで多くの作品を描いていらっしゃいますが、その発想はどのようにして生まれたものなのでしょうか? そこに辿りついた経緯やきっかけなどがあれば教えてください。

長靴をはいた描さん:きっかけは、「個性を出したい」その思いから生まれました。ですが、最近では作品を通して生き物や環境について興味をもっていただきたいと言う思いや、鑑賞していただいた方々に何故このような絵を描こうと思ったのか考えていただきたいという思いが強くなりました。

―― 作品に対しても、先生とのエピソードについても、多くの人から感動と称賛の声が寄せられていました。率直な感想を教えていただけますでしょうか。

長靴をはいた描さん:世の中にはこんな素敵な先生もいるということをお伝えできたのかなと素直に嬉しいです。そしてこのツイートが話題になったおかげで、先生本人からも連絡がきました。来年の成人式で会おうと約束したのでとても楽しみです!


「先生に・・・届け!」というコメントもありましたが、ツイ主さんの感謝の気持ち、しっかりと届いていたようですね。これからも、メイクアップアーティストの夢を追いつつ、素敵な作品を描き続けてくれることでしょう。