フジテレビの4月改編説明会が8日、東京・台場の同局で行われ、4月にスタートする新番組『新しいカギ』(毎週金曜20:00~)の制作統括・中嶋優一氏が“期待と不安”を語った。

  • 『新しいカギ』に出演する(上段左から)チョコレートプラネット、霜降り明星 (下段)ハナコ

同番組はチョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコという3組によるコント中心のお笑い総合バラエティ。1月3日に特番として放送され、「非常に若い人たちからの評価をいただくことができまして、コントにかける制作者の熱い思いを感じました」(齋藤翼編成部長)ということで、レギュラー化を決断した。

VTRでメッセージを寄せた霜降り明星のせいやは「僕らはコントとかお笑いで返さないと」、ハナコの岡部大は「コント番組と言ったら『新しいカギ』と言ってもらえるようにしたいです」、チョコプラの松尾駿は「みんながこういう番組をしたいっていうような番組にしたいです」と、それぞれ意気込みを語る。

中嶋氏は「期待が3分の2、不安が3分の1という感じです」といい、「僕も入社以来、お笑いの総合バラエティを担当させていただいたんですけど、今回のメンバーは非常に実力者がそろっているということに加えて、メンバー7人が、モノマネ、歌、動きのコミカルさ、演技力など、個性とか芸風が見事にかぶってないんです。まさしく黒澤明監督の『七人の侍』の状態だと思っていますので、それだけ幅広くいろんな企画ができるのが、本当に心強い限りです」と期待。

一方の不安については、「お笑いの総合バラエティというのが何年か前にフジテレビで姿を消して、新たに復活というところなので、スタッフの気合は十分なんですけど、国民の皆さんに楽しんでいただけるような番組を作るには、我々スタッフの努力が必要だと思っています。ただ、総合演出(木月洋介氏)も40歳で経験豊富ですし、その下に20代後半のバラエティの部署の次期エースディレクターとして期待している3人が一生懸命取り組んでいます。今日も2つのスタジオを使って同時進行でコントを撮り始めておりますので、必ず若い力がその不安を払拭してくれるような放送にできるんじゃないかなと確信しております」と力強く語った。