3時のヒロイン、ぺこぱ、四千頭身という人気芸人たちに、モデルの久間田琳加を加えた9人をレギュラーメンバーに迎えた、フジテレビの新たな総合バラエティ番組『Do8(ドエイト)』が、12月に3回にわたって放送されている(12日・19日・25日25:45~26:45)。フジテレビ(=8チャンネル)らしく、そして『オレたちひょうきん族』から続くフジ伝統のバラエティ枠・土曜8時に放送されるような「“でっかい番組”に成長すること」を目標に掲げている。

総合演出を手がけるのは、『新しい波24』『AI-TV』『ウケメン』と、若手芸人たちとのバラエティ番組を担当してきた石川隼ディレクター。新人時代から知る芸人たちが大きく成長し、そんな仲間たちとともに挑む総合バラエティの再興へ、熱い思いを語ってくれた――。

  • 『Do8』に出演する(左から)3時のヒロイン、ぺこぱ、四千頭身、久間田琳加 (C)フジテレビ

    『Do8』に出演する(左から)3時のヒロイン、ぺこぱ、四千頭身、久間田琳加 (C)フジテレビ

■フジにしかできない強み

2018年から放送された、若手芸人たちのユニットバラエティ番組『ウケメン』が今年9月で終了し、ここからパワーアップした進化版として立ち上がったのが『Do8』。『めちゃ×2イケてるッ!』『はねるのトびら』『ピカルの定理』と、いわゆる“ユニットコント”の総合バラエティが長年フジの大きな柱となっていた中で、その流れが途切れてしまっている現状を打開する狙いもある。

「やっぱり僕らの世代は、そういうバラエティを見て育って、フジテレビに入ってきたという気持ちが大きいので、そこに対する憧れがあります。手前みそですが、フジテレビにしかできない1つの強みなんじゃないかと思っているんです」(石川D、以下同)

■四千頭身の成長に感慨「親みたいな気持ち」

メンバーは、3時のヒロイン、ぺこぱ、四千頭身という人気若手芸人の代表選手たちに加え、“りんくま”ことモデルの久間田琳加も参加。

3時のヒロインについては、『ウケメン』から引き続きタッグを組むが、「こんなにブレイクする前から一緒にやって信頼してるし、たぶん我々のことも信頼してくれて何でもやってくれるし、身を削ってくれるし(笑)、というところの関係性が大きいです」と起用。他の番組に出演する際は、ビジュアルのインパクトが強いゆめっち&かなでがフィーチャーされやすいが、「我々は福田(麻貴)をボケさせたいというのがあるんです。それは彼女が思っていることでもあって、福田のボケを作れるというのが、我々のチームの武器かなと思います」と自信を見せる。

ぺこぱについては、「他の番組では基本的に“ノリツッコまないツッコミ”をやられていますが、『ウケメン』にゲストで出てもらったときに、コントがお好きなんだなと気づいたんです」とのこと。「お芝居心もあって設定に乗っかってやるというのがうまくて、好きそうだなと感じたので、一緒にやってみたいと思いました」と白羽の矢が立った。

四千頭身は、テレビ初出演だった『新しい波24』のオーディションを担当した間柄。その選抜メンバーで放送した『AI-TV』が半年で終了し、久々にテレビでがっつり仕事ができることに感慨深い様子だ。「その間、僕は四千頭身の単独ライブを手伝ったり、ちょくちょく会ってはいたんですけど、久々に仕事するとだいぶ成長したなというのも感じますね。最初に会ったとき、彼らは18歳とかだったので、本当に親みたいな気持ちでうれしいです」と目を細める。

  • 四千頭身 (C)フジテレビ

久間田も『新しい波24』『ウケメン』にたびたび出演していたが、「まず、めちゃめちゃかわいいので(笑)。あれだけ完成度の高い美人なので、振りが効いてきますよね。だから低周波攻撃を受けると、すごく好評です」と決め手に。また、「彼女の中でバラエティも頑張りたいという気持ちがあるんです」と気合十分のようだ。

『めちゃイケ』ではナインティナイン、『はねトび』ではキングコング、『ピカル』ではピースが出演者順でトップに位置づけられ、中心を担っていたが、『Do8』では3時のヒロインがこのポジションにいる。

「番組として『センターはこいつ!』とは決めていないんですけど、僕の中で今までの流れと1つ違う点として、女性グループがボケの中心にいるというのがあるんです。そこが、ちょっと今っぽいところもあると思って据えています」と狙いを明かした。