――『東北魂TV』はレギュラー放送を終了しますが、今後どのように被災地と向き合って活動していこうと考えていますか?

伊達:数年前から、僕らがやらなくちゃいけないことって何だろうなと考えて、やっぱり観光客や人を呼ぶというところが一番だとなって、そういう動きをしてきたつもりなんです。今はちょっとコロナ禍で「遊びに来てください」とは言いづらいんですけど、その間も観光地は一生懸命整いつつあるので、コロナが落ち着いたらぜひまた来てくれるように、僕らがどんどん宣伝していきたいなと思っています。

富澤:東北は魚介もおいしいですし……僕はちょっと苦手なんですけど。酒どころでもありますし……僕らはちょっと飲めないんですけど。だから、ぜひたくさんの人に来てほしいなと思います。いろんな活動に手を出しちゃうと回らなくなっちゃうので、そういうところに集中して僕らは発信していければいいなと思ってますね。

――サンドウィッチマンさんに「東北」というイメージがかなり付いているので、ご活躍されること自体が東北の応援への後押しになるのではないかと思うのですが、ご自身ではいかがですか?

伊達:それはやっぱり感じますね。震災直後から「あんたたちテレビで見てると何か安心するから、もっといっぱい出なさいよ」って言われるので、ということは出続けることも大事なんだなと思います。だから、「あの人たちも頑張ってるから、私たちもまだまだ頑張らなきゃいけないね」って思ってもらえるような露出の仕方をしなきゃいけないと思うし、その中で東北のおいしい食べ物だったり、観光地だったりを紹介できる立場にいたいなと思います。

富澤:自分たちが頑張れば、それだけ東北のものを紹介できるチャンスや、東北にロケできるチャンスも増えるので、結局そこを頑張っていかないとそういうところにつながらないと思うんです。こうやってやり続けるというのが、僕らが今頑張ることなのかなと思いますね。

●サンドウィッチマン
宮城県仙台市出身の伊達みきおと富澤たけしが、仙台商業高校ラグビー部で出会い、1998年にコンビ結成。『M-1グランプリ2007』で敗者復活から優勝し、一躍ブレイクを果たす。2011年3月11日、気仙沼で番組ロケ中に東日本大震災に被災。5日後には「東北魂義援金」を立ち上げ、2021年2月時点で総額4億9,117万5,719円を被災地に届けた。
 
現在のレギュラー番組は、テレビが『東北魂TV』(BSフジ)のほか、『坂上どうぶつ王国』『ウワサのお客さま』(フジテレビ系)、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)、『帰れマンデー見っけ隊!!』『10万円でできるかな』『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』『ネタサンド!』(テレビ朝日系)、『バナナサンド』(TBS系)、『未来塾|明日へ―つなげよう―』『サンドのお風呂いただきます』『病院ラジオ』『サンドウィッチマンの東北酒場で逢いましょう』(NHK)、『サンドのぼんやり~ぬTV』(TBC東北放送)、『熱烈!ホットサンド!』(STV札幌テレビ)の15本、ラジオが『サンドウィッチマンのラジオやらせろ!』(fmいずみ)、『サンドウィッチマンの天使のつくり笑い』(NHKラジオ第1)、『サンドウィッチマンの東北魂』(ニッポン放送)の3本。震災10年の3月11日深夜には『サンドウィッチマンのオールナイトニッポン』(同)に生出演する。
 
さらに、みやぎ絆大使、東北楽天ゴールデンイーグルス応援大使、ベガルタ仙台仙台市民後援会名誉会員、喜久福親善大使、宮城ラグビー親善大使、みなと気仙沼大使、松島町観光親善大使、伊達美味PR大使、伊達なふるさと大使、富士つけナポリタン親善大使、石巻おでん大使、石巻観光大使、仙台市スペイン友好大使、東京2020聖火リレー公式アンバサダーを務める。