芸歴11年以上限定の“ひとり芸”イベント『R-1ぐらんぷりクラシック~集え!歴戦の勇士たち~』が6日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで行われ、ヒューマン中村が、初代・MVP(エムブイピン)に輝いた。
今年の『R-1グランプリ』(『R-1ぐらんぷり』から改題)の参加資格が「芸歴10年以内」となったことを受け、過去の大会の中で準決勝以上に進出実績のある、芸歴11年以上の芸人の救済となる形で開催されたこのイベント。35人が出場し、会場の客席審査で42票を獲得した中村は、微妙な票数に「耐えたー!」と安堵の表情を見せた。
イベント後、取材に応じた中村は「本当に『R-1ぐらんぷり』を2020年までずっと追いかけていて、今回芸歴11年以上が出場資格なくなるというので、正直目標がなくなって途方に暮れていたところに、こういう大会を開いていただいたこと、それだけでもめっちゃありがたいですし、そこで(MVPを)獲れたというのは、これでようやく『R-1』に一区切りつけて、次に進めるのかなと思って、ホッとしたというのが一番大きいです」と心境をコメント。
賞金50万円がとにかくうれしいそうで、「本戦は500万じゃないですか。でも、未来ある若手の500万より、くすぶってる18年目の50万のほうが重いんすよ」と持論を展開し、「こういうお笑いで優勝というのが初めてなのでうれしいです。本当に」と、しみじみ喜びを噛みしめた。
あす7日には、『U-NEXT R-1グランプリ2021』の決勝(カンテレ・フジテレビ系、19:00~生放送)が行われるが、「『R-1』が盛り上がってほしいなと思います。もっと盛り上げるためにリニューアルされて我々が出れなくなったんですけど、僕らの屍(しかばね)の上に立ってるので、盛り上がってくれないと死に損じゃないですか」と主張。
ファイナリストのZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋 賀屋、kento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんレトリィバァらに向けて、「(決勝に)選ばれた時点で全員面白いの確定してるので、優勝目指して頑張ってほしいし、優勝できなくても面白いの確定してるので、お仕事一緒にできるように僕も頑張りたいと思います」とエールを送った。
今回の『R-1ぐらんぷりクラシック』には、アポロン高佐(ザ・ギース高佐)、ウエストランド井口、大谷健太、おぐ、オジンオズボーン篠宮、かたつむり林、桂三度、祇園木崎、くまだまさし、クロスバー直撃 前野、サイクロンZ、SAKURAI、サンシャイン池崎、Gたかし、シオマリアッチ、シャカ大熊、スギタヒロシ、鈴木ララバイ、セルライトスパ大須賀、タイガー福田(超新塾)、ダイス、代走みつくに、チャド・マレーン、中山功太、パタパタママ木下、ハッピーエンドゆずき、ヒューマン中村、街裏ぴんく、松本りんす、メルヘン須長、モグライダー芝、守谷日和、山本俊治、弓川信男、ユリオカ超特Qの35人(※五十音順)が出場した。