ミドリ安全は3月2日、「家庭での防災対策」に関する調査結果を発表した。調査は2月19日~23日、子どもと同居する20歳~49歳までの全国の母親800名(全国8地域100名ずつ)を対象にインターネットで行われた。

  • 災害対策のための防災食(非常食)を自宅に備えていますか?

    災害対策のための防災食(非常食)を自宅に備えていますか?

災害対策のための防災食(非常食)を自宅に備えているかを聞いたところ、「以前備えていたが、現在は備えていない」(12.8%)、「備えたことはない」(33.5%)など、46.3%の家庭が防災食を全く備えていないことが明らかに。

そこで、防災食(非常食)を備えていない理由を尋ね、上位の回答について過去の調査結果と比較したところ、「何を備えて良いか分からない」(23.0%)や「お金がかかる」(20.8%)については大きな変化はなかったものの、「備えたいがつい忘れてしまう」(22.2%)は減少傾向に。一方、「補完スペースがない」(18.6%)は増加傾向となった。

  • 居住エリアの避難所の認識と、ハザードマップでの確認状況

    居住エリアの避難所の認識と、ハザードマップでの確認状況

次に、居住エリアの避難所(防災拠点)を認識しているかを聞いたところ、19.6%が「知らない」と回答。「ハザードマップ」については、「すでに確認しておりリスクを知っている」と回答した人は37.9%にとどまり、6割以上がハザードマップを見たことがないという実態が明らかに。

また、コロナ禍における「3密回避」のための避難方法や避難所への持ち物などを具体的に把握しているかを聞いたところ、「しっかりと把握できている」と回答した人は昨年より4.8ポイント低い14.4%となり、85.6%もの人が具体的に把握できていないことがわかった。

さらに、コロナ禍における「分散避難」(避難所以外の避難先として「親戚・知人宅」「ホテル」「在宅避難」「車中泊」など、様々な避難先に分散して避難すること)という避難方法を知っているか聞いたところ、「実施方法など内容まで知っている」という人はわずか9.5%だった。

  • 避難グッズについて

    避難グッズについて

次に、すぐに持ち出せる避難グッズを用意しているかを聞いたところ、34.4%が「用意している(十分に+ある程度)」と回答。「用意していない(ほとんど+全く)」と回答した人は65.6%と、半数を超えた。

また、防災グッズを少しでも用意していると回答した人に対し、感染対策グッズを用意しているかを聞いたところ、「マスク」(73.7%)、「除菌シート」(60.9%)、「アルコール消毒液」(58.3%)が上位にあがった。

  • 水害対策と停電対策について

    水害対策と停電対策について

近年、集中豪雨や台風などによる水害が増えてきていることから、家庭での水害対策ができていると思うかを聞いたところ、「十分にできていると思う」と回答した人はわずか7.0%となり、70.6%の家庭が「水害対策ができていない(どちらかというと+全く)」と回答。同様に、停電対策についても聞くと、66.4%の家庭で「停電対策ができていない(どちらかというと+全く)」ことが明らかに。

対策ができていない理由を聞いたところ、いずれも、「何をして良いか分からないから」が最多だった。