俳優の菅田将暉が主演を務める、映画『キャラクター』(6月公開)の追加キャストが23日、明らかになった。

  • 左から中村獅童、小栗旬、高畑充希

    左から中村獅童、小栗旬、高畑充希

同作は長崎尚志、川村元気、村瀬健のヒットメーカー3人が10年の歳月をかけて練り上げたオリジナル作。漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)は高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日殺人事件とその犯人(Fukase)を目撃した山城は、犯人をキャラクターにサスペンス漫画を描き、異例の大ヒットとなるが、作品を模した事件が次々と発生してしまう。そして、山城の前に再び男が現れ「両角って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから」と告げる。

そしてこの度明らかになったのは、小栗旬、高畑充希、中村獅童の出演。小栗と菅田はドラマ『獣医ドリトル』(10年)、『リッチマン、プアウーマン』(12年)、映画『銀魂』シリーズ2作(17年・18年)に続く5度目の共演、高畑と菅田はNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(13年)、ドラマ『問題のあるレストラン』(15年)以来3度目の共演、獅童と菅田は映画『デスノート Light up the NEW world』(16年 ※獅童は“リューク”役の声での出演)以来、2度目の共演となる。

小栗が演じるのは、山城が描いた漫画と事件の関連性にいち早く気づき、その真相を探る刑事・清田俊介。そして、清田の上司・真壁孝太を獅童、漫画家として鳴かず飛ばずの山城を陰で支える恋人・川瀬夏美を高畑がそれぞれ演じ、エンタメ界を牽引する実力派超豪華キャストが集結した。

菅田は小栗に大きな影響を受け、その後も自身主演作『共喰い』(13年)クランクイン前日に小栗を訪ねて、背中を押してもらったと語るほどの仲。小栗が演じる清田について、村瀬健プロデューサーは「完全に当て書き。出演していただけると信じて清田のキャラクターを作り込み、描き出した」と明かし、永井聡監督は「渋くてカッコいい小栗さんが欲しい」とリクエストしたという。また、紅一点の高畑については、村瀬プロデューサーが「最高の華やかさと煌びやかさをもたらしてくれた」と太鼓判を押した。

小栗旬 コメント

じっくりと映画に入るのは久々だったので、「やっぱり現場はいいな」と思いながら撮影を楽しみました。事前に監督から “渋くてカッコいい小栗さんが欲しい”とリクエストをされ、敢えていつもより声のトーンも落とし、恥ずかしいくらいカッコつけたイメージで清田を演じています。ぶっきらぼうではありますが、もともと持ち合わせている優しさや刑事としての優秀さがうまく伝わってくれれば嬉しいです。菅田さんは共演するたびに俳優として成長していて、その成長に触れられる事は幸せなことだと思います。そしてFukaseさんとはご一緒するのは初めてなのですが、作品のキーとなる両角のキャラクターに彼の持つ独特の存在感がぴったりとはまっているなと感じました。また、約15年振りに共演した獅童さん。真壁と清田のコンビネーションにもご注目頂ければなと思います。

高畑充希 コメント

初めての永井組。そして紅一点。
ソワソワしながら現場に入りましたが、温かく迎えていただけて、とてもホッとしたことを覚えています。菅田くんとは久々の嬉しい再会でしたが、かつての鋭さを残しながらも柔らかく、頼もしい佇まいの座長で、私は助けてもらいっぱなしでした。そして初映画とは思えない存在感の、チャーミングなFukaseさん、大先輩の小栗さんや獅童さんに囲まれて、『目指せ良い奥さん』をモットーに夏美さんとして過ごした、大変豊かな時間でした。
真綿で首を絞められ続けるようなザワザワをエンターテイメントに昇華した、最近の邦画では珍しい作品になりそうな気がしています。個人的には、体験した事ないほどの血糊に、すこし興奮しました。完成がとっても楽しみです。

中村獅童 コメント

ナチュラルかつ全体のバランスに溶け込むよう自分の立ち位置を考えながら演じました。
また亡き義父が警察官だったこともあり、どこか意識をしたかもしれません。
小栗さんとは、15年ぶりの共演なのですが、とても懐かしく、一緒にいて心地よく安心できる存在です。
菅田さん、高畑さんもとても注目していた役者さんなので、この作品に出演させていただく決め手にもなりました。
菅田さんは、撮影中に何度か小栗さんと自宅に遊びにきてくれて、趣味も似ているということもあり色々な話をしました。
私の舞台も観に来てくれ、初めての歌舞伎にもかかわらず、笑ったり泣いたりと素晴らしい感受性で楽しんでくれ大変嬉しかったです。
普段ミュージシャンのFukaseさんも役者としてどのように表現するか楽しみにしていました。 個性豊かな役者たちの化学反応を、見逃さないでください!