スマホで気軽に投資できる証券サービスが増加しています。口座開設から取引まですべてスマホで完結でき、画面操作も簡単なので、初心者でもハードルが低いのが特徴です。

また、SNS機能を備えた投資アプリも注目を集めています。ほかのユーザーとやり取りができ、投資のアイデアを得たり相談したりすることが可能です。

今回はSNS型投資アプリのメリットや注意点、具体的なサービスについて解説します。

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SNS型投資アプリとは

投資アプリの一種で、SNS機能が搭載されており、口コミを投稿したり、他のユーザーの投稿を見たりすることができます。口コミに対して、返信・いいね・フォローといったアクションを起こせるのも特徴です。

SNS機能を活用してユーザー同士で情報交換ができ、投資に役立つヒントを得たり、仲間ができたりすることも。いろいろな人と交流しながら投資をしてみたい人におすすめです。

SNS型投資アプリを利用するメリット・注意点

数ある投資アプリのなかで、SNS型を利用するメリットについて見ていきましょう。

・投資のアイデアやヒントが得られる
・仲間を作って投資の励みにできる
・リアルで交流するチャンスがある
・アクションをするほど優遇されることがある

ビギナーだと、どの銘柄をどのような価格で買えばいいのか、見当が付かないことも多いです。よって他のユーザーの投資方法をたくさん見ることで、自分の投資の参考になることは多いでしょう。

初心者は分からないことや不安に思うことも多いため、仲間がいると心強く感じる人も多いのではないでしょうか。SNS機能は、仲間づくりのきっかけとして最適です。

アプリによってはリアルでの交流会が開かれたり、「いいね」や返信などの回数が多いほどサービスが優遇されたりすることもあります。

メリットが多い一方で、利用するに当たっては以下の注意点もあります。

・自分で黙々と投資をしたい人には向いていない
・コミュニケーションの方法やマナーには要注意
・投資はあくまでも自己責任

SNS型は交流をしてこそ真価を発揮します。自分単独で黙々と研究する人にはあまり向いているとは言えません。

TwitterなどのSNSでは他人の誹謗中傷や炎上など、ネットマナーが問題になることがありますが、投資アプリも同様です。トラブルにならないよう、伝え方や言葉遣いに注意しましょう。

またアプリで他のユーザーの考えを参考にするのは良いですが、投資はあくまで自己責任です。投稿された内容どおりに取引をして損失になったとしても、他人に責任を問うことはできません。

他人のアイデアを鵜吞みにしないで自分でもよく考えること、投資の責任を取るのは自分であることを強く意識してください。

具体的なSNS型投資アプリについて紹介

ここでは、SNS型投資アプリのferciとSTREAMについて、概要や特徴を紹介します。

ferci

ferciは、大手証券会社のマネックス証券が提供する投資アプリです。スマホから約10分と短時間で口座の申込みができ、最短で申込日の翌営業日に取引をスタートできます。

ユーザーが利用できるSNSによって、ほかの投資家とつながれます。相場の分析、気になる銘柄、ニュースなど、投資に関するさまざまなことを話せます。

まずは株掲示板で、気になる銘柄の板にアクセスしてみましょう。値動きやニュースなどに関してユーザーのコメントが投稿されているので、ひととおりチェックすることで参考になることもあるでしょう。

ferciで取り扱っているのは国内株式で、1株から注文することも可能なため、まとまった資金がなくても投資デビューが可能です。画面操作もシンプルで、株数を入力するだけで欲しい株を購入できます。

手数料については、1つの注文ごとに手数料を計算する「取引毎手数料コース」、1日の合計の約定金額について手数料を計算する「一日定額手数料コース」の2種類があります。

資金も取引回数も多くない人は取引毎のコース、約定金額または取引回数のどちらかが多い人は定額コースが向いています。

STREAM

STREAMは、大和証券とフィナテキストによって立ち上げられた会社、スマートプラスが開発・運営しているスマホ証券アプリです。国内株式の現物取引の手数料が、約定金額や回数に関わらず完全に無料であり、「日本版・ロビンフッドの候補の1つ」と言われることもあります。

ちなみにロビンフッドとは、アメリカで若者を中心に人気を集めている、手数料無料の投資アプリ。ゲームのような楽しみもあって、アメリカでは社会現象となっています。

STREAMに話を戻すと、SNS機能が充実しているのも特徴で、「いいね」ボタンを押すだけでコミュニティに参加できます。初心者の人は投稿されているコメントをたくさん読み、「いいね」を付けていきましょう。

いいね・フォロー・コメントなどのアクティビティが多いほど、株式信用取引の金利が優遇されるメリットもあります。

手数料の完全無料は魅力的である一方、単元未満株は購入できないのがデメリットです。ある程度の資金が用意できる人に向いています。