TikTokやInstagram、YouTubeを中心に活動、SNSの総フォロワー数500万以上を誇るSNS界のニューヒロイン、なえなの。Z世代の男女を中心に注目を集め、雑誌モデルやテレビ出演など活躍の幅を広げている。若者を魅了するなえなのとは何なのか。SNSを始めたきっかけやSNSへのこだわりなど、本人に話を聞いた。
彼女の活動の主戦場であるTikTokは、2017年の終わり頃に投稿を始めたという。そのきっかけは、シンプルに興味本位だった。「TikTokの登場よりも前に似たようなアプリがあって、その時から動画投稿をしていましたが、世の中でTikTokが流行っていることを知り、周りのインフルエンサーの子たちも始めていたので自分もやろうと思って始めたのがきっかけです」
その更新頻度は「ほぼ毎日出しています」と高い。一見すると何気ないような動画の中には、彼女なりのこだわりが込められている。「撮る時は毎回すごく時間をかけるようにしていて、流行の動画や音源を追っています。言葉が伝わらない外国の方に向けて、声だけでわかるような動画やネタ系の動画も制作し、そういうのを交互に出して、見る方がどういう方でも面白くなるようにしています」と説明する。
その裏側では、地道な努力をしている。「流行はTikTokの“おすすめ”を見ていないと追いつけなくて(笑)。暇さえあれば“おすすめ”を見て、流行っているものを見つけたら、その日に撮って、次の日に上げるようにして頑張っています」
さらにバズらせる工夫も必要だ。「その“おすすめ”は、見る人によって流れてくるものが違いますが、流行の音源で撮ると“いいね”が伸びたり、たくさんの人に見てもらえるので、それをまず知らないと流行に乗れません。なので流行り出した音源を見つけて、それを撮って、もっと流行を流行らせるみたいな感覚でやっています」
SNSデビューは早かった。中学生の時にTwitterやMixChannelといったSNSでの活動を開始したが、そのきっかけは当時の人間関係にあったと明かす。「中学生の頃に友達とうまくやれていない時期があって。家族ともなじめていなかったので、現実の世界で自分の居場所があまりわからなくなった時があったんです。その時にSNSに興味をもって初めてみたら、自分が会ったことない相手ですが、こんな自分に『かわいい!』『頑張ってるね!』といった言葉をかけてくれる人がいて、すごくうれしかったです。現実では味わえない感じの居場所を見つけた感じがして、SNSにハマりました」。現実世界にも好影響が出たか聞くと、「SNSを真剣にやり始めた時はもう高校生で、高校はすごく良い人たちに恵まれたので、友達ともうまくやっていけました」と笑顔を見せた。
そして2019年7月にYouTubeチャンネルを開設した。自宅での撮影がメインの脱力系のアンニュイな動画な人気となり、開設から2週間で登録者数10万人を突破。1月26日時点で約72万人と、増え続けている。「TikTokは声が出ないし、Instagram、Twitterは写真がほとんどなので、その人がどういうことを考えているかわからない。一方、YouTubeは人間味が一番出るアプリというか、自分が伝えたいことを伝えられて、深くまで知ってもらえるものだと思います」と分析し、「見ている人にクスッって笑ってもらって、元気になってくれればいいなと思って始めました」と思いを語る。