• 明治大学野球部時代の生山氏

明治大学の野球部で、3年生時に大学日本一に輝いた経歴を持つ生山D。スポーツ中継志望で入社したが、半年の研修期間に様々な部署を回った中で、『有吉ゼミ』の制作現場に携わり、「0から1を作る姿って面白いな」と感じながら、志望通りスポーツ局に配属された。

1年目は『Going! Sports&News』で野球選手の企画を担当し、その後読売巨人軍に半出向の形でジャイアンツのYouTubeチャンネルを担当。シーズンが始まるとプロ野球中継を経験した。

一方で学生時代、野球部の寮で夜にバラエティ番組を見るのが数少ない娯楽だったそうで、そんな思いやバラエティ制作の研修で抱いた気持ちもあって、社内の企画募集があると、毎回5本程度も企画書を提出していたという。荻野Pいわく「スポーツ局では、一番企画を出しています」。

そこで企画が通らなくても、ジャッジする編成の担当者に「この企画はどうしたほうが良かったですか?」と積極的にフィードバックを求め、アドバイスをもらうということを繰り返した結果、初めて企画が通ったのが今回の番組だ。

「スポーツニュースや中継でスポーツの面白さを伝えたいというのはもちろんあるのですが、多くの人にスポーツに興味を持ってもらいたいという思いが根幹にあって、そのためにどういうアプローチが必要なのか、若者にはどうすれば刺さるのかと考えて、今回のようなバラエティでも裾野を広げていきたいというのが、一番思っているところです」と番組に込めた思いを語り、「将来的には、年末にGP帯の特番でやれるような大きなパッケージになればうれしいなと思っています」と構想をめぐらせる。

  • 『究極のスポーツ大戦! ブーストイ★スタジアム』の企画書より

■番組P「想像つかないことを相談してくる」

そんな生山Dの印象について、荻野Pは「制作過程を視聴者に見てほしいという発想から、『ロゴのラフ案も公開したい』とか、我々が想像もつかないことを急にポンと相談してくるので、日々新鮮です。彼の成長を見守っていただきながら、番組も見ていただければ」とコメント。

大学時代の同僚や先輩には、2020年セ・リーグ首位打者の佐野恵太選手(DeNA)や阪神キャプテンの糸原健斗選手など、プロ野球で活躍している人もいるだけに、「みんなと連絡してると刺激をもらえるので、やっぱり負けてられないなと。自分は自分の土俵であるテレビで頑張らなきゃなと思いながら、切磋琢磨しています」と熱く語っている。

●生山太智
1995年生まれ、東京都出身。明治大学で野球部に所属し、大学日本一に輝く。同大学卒業後、18年に日本テレビ放送網入社。スポーツ局に配属され、『Going! Sports&News』や、プロ野球・箱根駅伝・ラグビーといったスポーツ中継、『中居正広の4番勝負』などを担当し、巨人軍のYouTubeチャンネルも担当した。『究極のスポーツ大戦! ブーストイ★スタジアム』のほかにも、3月末から始まるスポーツ番組の企画・演出を手がけることが決まっている。