女優の吉永小百合が4日、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた「ワールドキャンサーデー LIGHT UP THE WORLD 点灯式」に出席した。

「ワールドキャンサーデー LIGHT UP THE WORLD 点灯式」に出席した吉永小百合

「ワールドキャンサーデー」は、毎年2月4日にがんに関する意識を高めて知識を増やし、この病気に対して行動を起こすことを目的に各地で様々な取り組みを行うというもの。この日行われた点灯式には世界90カ所以上が参加し、各地でライトアップが行われる「LIGHT UP THE WORLD」と連動した全国各地のライトアップ会場が点灯のカウントダウンにあわせてUICCカラーでもあるブルーとオレンジへとライトアップされた。

この日は、終末医療を描いた映画『いのちの停車場』(5月21日公開)で初めてドクター役を演じた吉永小百合が登場。点灯式ではカウントダウンをしながら16の会場に灯が灯り、ライトアップされた各地の映像を目の当たりにした吉永は「とても美しいライトアップで感動しています。友人や家族もがんで苦しんでいる人がいますから、いいサポーターになりたいなと思います」と感想を語った。

同イベントでは直腸がんを患っている坂本龍一からのビデオメッセージも流されたが、「昨年1月に沖縄で坂本さんの演奏で私の朗読の会をやりました。1年お会いしてないので早くお会いしたいと思ったらご病気と聞いて大変心配しております。闘病は大変ですが、早くお元気になって欲しいと切に願っています」と再会を待ち望んだ。

ビデオメッセージで登場した坂本龍一

初めて医師を演じた『いのちの停車場』についても触れ、「私が志願してドクターの役をやらせていただきました。やってみると大変難しくて、今までの役の中で一番難しかった気がします」と振り返った。今回の映画を通して命や病気に対する心境の変化もあったようで、「ドクターの役をやりましたが、その方たちとどう向き合うのかがとても大事なことだと思いました。ドクターだけじゃなく、家族や友だちもみんなそれぞれ温かいサポートをしてあげることが大事なんだと改めて思いましたね」と明かした。

そして、「コロナでなくても他の病気で病院に行かれずに大変苦しんでいる方もいらっしゃると思います。また、専門が違うのにコロナのために尽くしている先生方もたくさんいらっしゃいますし、看護師さんたちもお休みがなく大変な思いで働いていることを何度もテレビや新聞で見ています。私たちが一人ひとり気をつけて病気にならないこと、しっかりした日常を送ることが大切で、そうすることが皆さんをサポートするんじゃないかと今思っています」とイベントの最後を締めくくった。