斎藤八段はここまで5勝1敗。初参加初挑戦へ向け前進なるか

第79期A級順位戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の7回戦、▲斎藤慎太郎八段(5勝1敗)-△佐藤康光九段(3勝3敗)戦が1月12日に東京・将棋会館で行われています。A級初参加ながら、ここまで首位を走る斎藤八段が挑戦に近づくのか、それとも佐藤康九段が挑戦の目を残すことができるのか、注目の一戦です。

斎藤八段は開幕から糸谷哲郎八段、広瀬章人八段、菅井竜也八段、羽生善治九段を破って4連勝。5回戦で豊島将之竜王に敗れて連勝はストップしたものの、6回戦で三浦弘行九段に勝利して首位をキープしています。

斎藤八段を2敗で追いかけるのは5勝2敗の広瀬八段と4勝2敗の豊島竜王。斎藤八段は彼らとの直接対決はすでに終えています。

佐藤康九段は4回戦までは3勝1敗と順調だったものの、5、6回戦で羽生九段、佐藤天彦九段に連敗してしまい3勝3敗。ここで斎藤八段に勝てばまだ挑戦の可能性が残ります。また、順位がいいため、残留も確定。一方、敗れると挑戦がなくなるうえに、残留争いに巻き込まれてしまいます。

両者の対戦成績は、佐藤康九段の3勝1敗。4局中3局が早指し棋戦のNHK杯と銀河戦のため、持ち時間が6時間の本局の参考にはあまりならないかもしれません。

10時に始まった本局は、後手の佐藤康九段の雁木に対して斎藤八段が左美濃に組むという序盤になっています。序盤は猛スピードで進む対局が多い昨今ですが、本局は両者小刻みに持ち時間を使ってゆっくりと進行しています。終局は日付が変わる前後頃になりそうです。

A級初参加ながらここまで素晴らしい成績を残している斎藤八段
A級初参加ながらここまで素晴らしい成績を残している斎藤八段