お笑いコンビの千鳥とかまいたちが、日本テレビのバラエティ番組『千鳥vsかまいたち』(1月3日23:25~23:55、TVer・Huluなどで見逃し配信)でタッグを組む。

大阪で人気者となり、東京に進出して今やバラエティに引っ張りだこの2組。千鳥の東京進出後にかまいたちが大阪のロケ番組を引き継いだり、千鳥の番組でかまいたちの東京初の冠レギュラーが発表されたりと何かと縁があるだけに、2組での初の冠番組は4人とも感慨深い様子だ――。

  • (左から)大悟、ノブ、山内健司、濱家隆一

    (左から)大悟、ノブ、山内健司、濱家隆一

■大阪時代を考えると「すごいこと」

「昔からお世話になってる千鳥さんと、こうやって日テレさんで番組をやらせていただけるとは」(濱家隆一)、「この2組でやらせていただくというのは、大阪時代のことを考えるとすごいことだなという感じなんです」(山内健司)と、収録を終えても驚きを隠せないかまいたち。

かたや千鳥は「かまいたちとやるので、やっぱり楽しいですね」(大悟)、「かまいたちとは大阪のデビュー間もない頃から一緒にライブしたり、プライベートでもご飯食べたりしていたので、こうやって一緒にやらせてもらうのは本当にうれしいです」(ノブ)と喜びを語り、ノブは「早くこの番組をトミーズさんに見てほしいです。大阪のお父ちゃんなので」と胸を張った。

収録の冒頭では4人がフリートークを展開したが、これだけでも番組が成立する盛り上がりに。ノブが「やっぱり腕が出ちゃう(笑)」と言うと、濱家は「あんまりそういうの普通は言わないですよ。印象良くないですよ!」と注意したが、ノブは「でもやっぱり楽しいんですよね。何をしてもいいっていうのが楽しいです」とご満悦の様子だ。

■久々の観覧客も「なしのほうがいいかも…」

久々に観覧客も入った収録だったが、ノブは「スタッフさんに『今日お客さん入ってるんで』って聞いたときは、ちょっとクッと力が入りました」とのこと。実際に収録を終え、「無観客ってごまかせてたんだなと思いました。スタッフと演者が笑っておけば『あぁ、おもろかった』って大丈夫だと思ってたんですが、その体感で今日言ったことがお客さんに全然ウケなかったので(笑) 『あれ? これはちょっと引き締めないとなー』って、ちょっとドキッとしましたね」と打ち明ける。

濱家も「(リアクションの)返りのあるなしがすぐ分かるっていうのは久々の状態だったので、背筋が伸びました」と同調したが、本番で身を削る経験をした山内は「他の番組では『お客さん入ってないとやりづらいなぁ』って思ってたんですけど、この番組はお客さんなしのほうがいいかもしれない…」と漏らしていた。

■千鳥は「レジェンド枠」 かまいたちは「売れすぎ」

2020年も大活躍だった2組だが、互いの今年の印象を聞いてみると、山内は「千鳥さんは関西の若手にしたらもうレジェンド枠で、みんなが希望の光だと思ってるので、レギュラーも増えて当然の快進撃だと思います」といい、濱家は「千鳥さんに憧れて尊敬しすぎて千鳥さんみたいになろうとして、めちゃくちゃフォーム崩してるときがあります。やっぱり自分たちは自分たちのカラーでやらないといけないなと思いました」と、影響を受けてしまったそう。

ただ、山内は「分かってほしいのは、千鳥さんは何の賞レースも優勝を獲ってないんです。獲ってないのに獲ったかのような売れ方をしてるのが、すごいと思います」と釘を刺し、ノブは「言うなよ~。たしかにそうだけど」と嘆いた。

そんなノブは「かまいたちとは大阪でも2組で一緒の番組っていうのがなかったんですよね。東京に来て『頑張って売れろ! 売れろ!』と思いながら一緒にこういう番組をやりたいっていうのは思ってたんですけど、今年に限ってはちょっと売れすぎですね。もうちょっと抑えていただきたかった」とけん制。

続けて「テレビはちゃんと棲み分けができてるけど、CMも入りだしてるので。あのへんはちょっとイラッとしますね」と忠告すると、濱家は「ちょっとは喜んでくださいよ!」と困惑していた。

  • 『千鳥vsかまいたち』(日本テレビ、1月3日23:25~23:55)
    世の中のあらゆるものに「まだ笑える余地“笑いしろ”があるのか?」「もっと面白くできるのか?」と、4人ならではの発想力とトークで笑いに昇華させる番組。今回は、日テレ系の伝説ヒット番組『元祖!どっきりカメラ』『進め!電波少年』『噂の!!解禁スタジオ』から「たった1回で終わってしまった企画」を掘り起こし、4人だったらどのようにして1回では終わらないヒット企画に導けるのかという難題に、作戦会議をして即興で実演・検証していく。