お笑いコンビの千鳥がこのほど、東京・台場のフジテレビで行われた同局系バラエティ番組『千鳥のクセがスゴいネタGP』(10月8日スタート、毎週木曜21:00~)の初回2時間SPの収録後に取材に応じ、“クセがスゴい”が番組タイトルになったことへの心境を語った。

  • 千鳥の大悟

ノブは「『クセがスゴい』という(フレーズ)で漫才を作ったのが、もう15年前くらい。そっからゴールデンの番組タイトルになるのはうれしいです」と言いつつ、「『クセがスゴい』って、あんまりもう誰も言ってないのに、それを今堂々とやるここの総合演出(名城ラリータ氏)が変態ですね。『全力!脱力タイムズ』とかやってるお笑いしか考えてない人が今やろうとしてるのが、面白いですよね」と違和感をコメント。

大悟も「言っておいて良かったなと思いますし、『クセがスゴい』というのは確かに本当に誰も言ってないですし、ノブもあんまり言ってないです」と認める。

だが、大悟は「すごくいい便利な言葉で、本当に言ってはいけないくらいの文句を言いそうになったときに『クセスゴいな』と言ってしまえばギリギリセーフになるので、ネタ番組でも使いやすい言葉かもしれないですね」と話し、ノブも「『面白い』も『スベってるな』も全部含まれてますから、便利な言葉だなとやってて思いました」と再確認したようだ。

人気芸人たちが普段テレビで見せない“クセがスゴい”ネタを披露していく同番組。ノブは「初回にふさわしい面白い収録になりました。本当に面白い人と…ごめんなさい、振るわなかった人もいます! そういうのを包み隠さず出す番組なので、本当に楽しかったですね」と率直に感想を語りながら、「今回(とにかく明るい)安村に『ノビノビやってな』ってLINE打ったのが大間違いでした。本当に何でもいいのやりやがったので(笑)」と後悔も。

大悟は「(収録)3時間くらいほぼ笑いっぱなしで楽しかったです。全員が全員面白かったですというネタ番組でもないので、そこも楽しんでいただければなと思います」と解説。

さらに突っ込んで、「完成されたネタ番組では見ることのない“なぜウケなかったのか”“なぜ私たちは笑わなかったのか”が分からないという。これは本当に勉強になる。で、そういう人たちをただ切り捨てていくんじゃなくて、もう1回呼んでネタをしてもらう。そして“なぜお前たちはウケなかったのか”“今回はウケたのか”を考えていく実験番組のようなところもあります。視聴者の方も毎回見てくれたら、『前回よりここで面白くなったんだ』と分かるネタ合わせを一緒にやってるような感覚になれるかもしれないですね」と、この番組独自の見方を分析した。

  • 千鳥の大悟(左)とノブ