• 3時のヒロイン・福田麻貴(右)と打ち合わせする石川隼D

2回の放送を終え、「だいぶ反響がいいです」と早速手応え。また、「『ぺこぱさんをよく入れたね』と結構言われます。やっぱりコントをやってるイメージがないようで、『ウケメン』での経験からいい方向に出たなと思います」と狙い通りにいった。

『ウケメン』から引き続き、低周波装置で演者がもだえ苦しむコントも健在。これには、「リアルな感情を引き出したい」という意図があるという。

「我々のチームの理念としては、ただシチュエーションを作ってお芝居をさせるコントではなく、メンバー9人の喜怒哀楽を出すためのコントを作っています。フィジカルやメンタル的にグサッときたり、『嫌だな』と思わせたり、それをリアルに出す狙いで、リアクションモノをやっていますね。痛みだけじゃなくて、『カミングアウト学園』(※)も、メンバーがどんどん身を削っていく状況に、みんなが『これ、すかせねぇな…』と追い込まれていくハラハラ感が出ると、面白くなっていくと思っているんです」

(※)…3時のヒロイン・福田が先生役となり、生徒たちと自らのプライベートをカミングアウトしていくコーナー。福田が「代々木上原で吉本の社員とデートした」、ぺこぱ・松陰寺が「自民党から政治家への誘いが来た」、3時のヒロイン・かなでが「下の毛がない」、四千頭身・石橋が「元カノがリオ五輪で入賞」、3時のヒロイン・ゆめっち&福田と四千頭身・後藤が「セクシービデオに出たことがある」などと暴露。

  • 「ぶっちゃけ青春! カミングアウト学園」より (C)フジテレビ

■身内企画は「制作サイドも追い詰められる」

出演者の家族や身内を題材にした企画も、「リアルな感情を引き出す」手法の1つだ。第2回の放送では、四千頭身・都築が、交際中の彼女とその父親(ニセモノ)と緊張の会食に臨む姿を観察し、『ウケメン』でも、3時のヒロイン・福田の母親が占い師に扮して娘の将来を占うといったドッキリ企画が放送された。

身内を巻き込むのは、演者と信頼関係があるからこそできる企画だが、「家族モノって好きなんですよね。最終的にハッピーになるじゃないですか。それとやっぱり恥ずかしいので、リアルな感情が出るんです」とのこと。一方で、出会った瞬間に家族やニセモノだとバレて企画が成立しないリスクもあるだけに、「我々制作サイドがちゃんと追い詰められた状態で、ドキドキ感を持つことを大事にしています」という姿勢で臨んでいる。