フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』では、“平成の駆け込み寺”と呼ばれた熱血和尚に密着した『「おじさん、ありがとう」~熱血和尚が遺したもの~』を、27日(13:30~ ※関東ローカル)に放送する。

  • 病床の廣中邦充さん(左)とタクマ=フジテレビ提供

昨年6月に『ザ・ノンフィクション』で放送され、民放連賞・テレビ教養部門の最優秀賞、ATP賞グランプリ、ニューヨークフェスティバル2020 ドキュメンタリー宗教/哲学部門・銀賞など国内外で数々の受賞をした『熱血和尚』シリーズ。今回は、この作品と「その後」の最新映像を放送する。

愛知県・岡崎市の山の中にある小さな寺。そこはかつて“平成の駆け込み寺”と呼ばれ、非行や虐待、いじめ、薬物依存など、様々な理由から親元で暮らせなくなった子供たちの“居場所”だった。

その寺で壮絶な思春期を過ごしたショウとタクマ。非行グループに属していたショウは、バイクの窃盗を繰り返し、13歳にして少年鑑別所に送致される寸前だった。兄貴分のタクマもまた「九州の中学生ヤクザ」と異名を取るほどのワル。2人の出会いは11年前、寺の住職である廣中邦充さんの元にショウが預けられた日にさかのぼる。

廣中さんは20年にわたり、問題を抱える子供たちを無償で預かり、更生に導いてきた。子供たちからは「おじさん」と呼ばれ、第二の父親のような存在だ。おじさんや仲間たちから温かく迎えられ、ショウは少しずつ落ち着きを取り戻していくが、ある日、事件が起きる…。

一方、子供たちの精神的な支えであった廣中さんは、ステージ4の肺がんに侵され、その後、脳転移が発覚。ショウとタクマ、そして熱血和尚と悩める子供たちの心の触れ合いを見つめ続けた、11年間の映像記録を、女優・森川葵のナレーションで伝える。

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