今年のアカデミー賞作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』が、劇場公開1周年を迎える2021年1月1日より、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で日本初の見放題最速配信を開始する。

  • 『パラサイト 半地下の家族』(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

同作は、全員失業中で“半地下”住宅で暮らす貧しい一家と、“高台の豪邸”で暮らす裕福な社長一家という、相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと向かっていく物語。

ポン・ジュノ監督がメガホンを取り、今年のアカデミー賞で作品賞を始め4部門を受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)。アジア映画では史上初めての作品賞受賞となった。さらに、第72回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール受賞をはじめ、世界各国の映画祭を席巻し、日本でも47億円を超える興行収入を記録した。

TELASAでは本編の見放題最速配信に加え、スペシャルコンテンツを合わせて配信。映画評論家の町山智浩氏がTELASAのために、伏線やストーリーの秘密、韓国の事情から映画撮影の技法をシーンごとに語り尽くした「リアルタイム音声解説バージョン」や、字幕・吹替両バージョンの本編4K版、名優ソン・ガンホ主演作品特集配信、アカデミー賞作品賞受賞作品特集配信も展開。本作に登場するジャージャー・ラーメンのレシピ動画は、加入の有無に関わらず誰でも視聴できる。

ポン・ジュノ監督は「本作は家族が主人公のストーリーですが、家族みんなで集まって見るよりも、ひとりひとり順番に、今日はお母さん、明日はお父さん、子どもたちもみんな曜日別に、それぞれこっそりと見てもらえたら、より面白く衝撃的だと思います(笑)」とオススメの視聴方法を提案し、「ホーム・エンタテインメントでは、既にストーリーを知った上で繰り返し本編を観ることができます。後半の展開につながるとても細やかな伏線が実は前半に少しずつ隠れているので、結末を知りながら伏線を探すのも楽しんでください」と呼びかけた。

ソン・ガンホは「貧しいキム家と大富豪パク家同士の、熾烈な演技合戦、そういったものを楽しんで頂けたら」と作品の見どころを語り、「劇場で初めて映画をご覧になった時は、映画自体に集中しきりで余裕がなかったかもしれません。ホーム・エンタテインメントでは、俳優たちのアンサンブルや演技合戦をじっくりと堪能できると思います」と自宅で見ることの魅力をアピール。

一方の町山氏は「『パラサイト』は、マンガ家志望だったポン・ジュノ監督自身が絵コンテを描いて画面の隅々まで完璧に設計した映画です」と監督の制作事情を明かし、「一見ギャグに見えるシーンにも実はリアルな韓国の現実が反映されています。掘れば掘るほど奥深い『パラサイト』、自分は音声でそのガイドをさせていただきます」とのコメントで、音声ガイドの挨拶に変えた。