• おいでやす小田

突然出場資格を失ってしまった芸人たちのために、芸歴制限の導入は次回からとし、ラストチャンスを与えるべきとの声もあるが、「そこに関しては非常に悩みました。そういう声も当然あがるだろうなと考えたんですけど、このタイミングしかないと決めました」と苦渋の判断。

失意のおいでやす小田は「R-1専属ライター」として開催会見に出席したが、「『R-1』の象徴的な方なので、今後も携わってほしいという気持ちがあります。これからブームアップを考えているところで、そこでも活躍していただきたいなと思っています」と希望を語る。

前回王者の野田クリスタルは「(芸歴)10年以上のピン芸大会が開催されますように!」と提案しているが、梅田Pも「できればいいなという気持ちはありますね」と打ち明けながら、「ベテラン芸人さんたちには『R-1』を18年支えていただいて、本当に感謝しかないです。今までの功労者の方々をちゃんと救済できるようなことも、頭の片隅で思っています」と言及した。

■ネット配信で音ネタに制約も…新たなピン芸に期待

「芸歴10年以内」に加え、もう1つの大きな改革が「インターネット配信」だ。参加規定によると、予選から決勝までネット配信する予定であることを明記。『M-1グランプリ』も、2回戦から準々決勝まで無料配信、準決勝も有料配信することで、SNSを中心に盛り上がったことから、『R-1』でも大会のブームアップにつながることが考えられる。

だが、著作権の関係により、既存の音楽やキャラクターの着ぐるみなどを使ったネタが制約されてしまうことになる。この変更も「非常に申し訳ないと思っています」としつつ、「日頃音ネタをやっている芸人さんが別のネタを考えることで、とんでもないひとり芸が新たに生まれてくれれば」と、期待を込めた。