JRグループは10日、今年度の年末年始期間(2020年12月25日から2021年1月5日まで12日間)における指定席予約状況を発表した。東海道・山陽新幹線では、予約可能な指定席を前年より増やしたものの、12月9日時点の予約席数は前年比32~34%にとどまった。

  • 東海道新幹線の車両N700S

JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数463万席(前年比103%)に対し、予約席数65万席(前年比34%)と発表。東海道新幹線では、年末期間中に多くの列車を設定し、前年を超える十分な指定席を用意しているという。普通車自由席は時間帯により混雑する可能性があるため、なるべく事前に指定席を予約するよう呼びかけている。

JR西日本は山陽新幹線における指定席の提供席数251万7,100席(前年比101%)に対し、予約席数は35万席(前年比32%)、北陸新幹線における指定席の提供席数52万3,600席(前年比99%)に対し、予約席数は10万5,400席(前年比58%)と発表。年末年始期間に多くの臨時列車を運転する一方、普通車自由席は時間帯により混雑する可能性があるとして、事前の指定席予約を呼びかけている。JR九州は九州新幹線に関して、予約可能席数33万9,000席(前年比89.4%)に対し、予約席数5万6,000席(前年比41.3%)と発表した。

JR東日本は新幹線の予約可能席数257万席(前年比90%)に対し、予約席数は54万席(前年比44%)、在来線も含めた合計の予約可能席数は402万席(前年比88%)、予約席数66万席(前年比45%)と発表。新幹線における予約席数の内訳は、東北新幹線が22万9,000席(前年比42%)、秋田新幹線が2万5,000席(前年比32%)、山形新幹線が2万7,000席(前年比33%)、上越新幹線が8万8,000席(前年比40%)、北陸新幹線が17万4,000席(前年比58%)となっている。

JR北海道は北海道新幹線に関して、提供席数22万3,080席(前年比90%)に対し、予約席数は2万1,611席(前年比49.6%)と発表。北海道新幹線では、速度向上の取組みとして、東京~札幌間の最速4時間半運転をめざし、共用走行区間の高速化に取り組んでいる。12月31日から1月4日までの5日間、青函トンネル区間において一部列車で210km/hの営業運転を実施。東京~新函館北斗間を最速3時間55分で結ぶ予定としている。