2021年5月16日から公演されるミュージカル『17 AGAIN』の制作発表が11月30日、東京・台場のZepp TOKYOで行われ、主演の竹内涼真をはじめ、ソニン、桜井日奈子、エハラマサヒロらが出席した。

  • 左から有澤遼太郎、桜井日奈子、ソニン、竹内涼真、エハラマサヒロ、水夏希、谷賢一

    左から有澤遼太郎、桜井日奈子、ソニン、竹内涼真、エハラマサヒロ、水夏希、谷賢一

同ミュージカルは、2009年に公開されたザック・エフロン主演の映画『17 AGAIN』を日本で初めて舞台化したもの。元高校バスケットボールのスーパースターが、恋人の妊娠をきっかけに夢を諦めて家庭を持つも、ある日不思議な用務員と出会って35歳から17歳に戻って人生をやり直す、というストーリーだ。主人公のマイクには舞台初挑戦の竹内涼真、妻・スカーレット役をソニン、マイクとスカーレットの娘・マギーを桜井日奈子、マイクの親友・ネッドをエハラマサヒロが演じる。

この日はアンサンブルによるダンスと歌を披露した竹内は「自分なりに反省点はたくさんあって途中で声が潰れてしまい、悔しい思いはありますが、本番の来年に向けて死ぬ気で努力してお客さんを全力で楽しませて帰っていただけるように頑張りたいと思います」と決意新たに。この日のために3カ月間稽古して臨んだというが、「稽古と全く違う感触というか、今日ステージに上がって感じた自分の不安要素を全部取り除いてステージに立たないと皆さんに届かないなと思いました。映像の仕事は全く緊張しないし自信を持ってカメラの前に立っています。それと同じことをここでもと思いましたが、大変だなという気持ちですね」と力を込めた。

そんな竹内に対して舞台経験豊富なソニンは「私も初舞台の時はすごく緊張してプレッシャーを感じましたが、初舞台は1回だけ。初舞台の勢いは竹内さんしか持てません。それを自分の武器だと思ってやってくだされば、私たちはついていくだけですよ」とエールを送り、「信頼できる関係を作っていけたらと思っています」と役同様にサポートを約束した。

今回の舞台で竹内は17歳と35歳のマイクを演じる。それにちなみ、「17歳の自分はどうだった? 35歳の自分はどうなりたい?」という質問に「ずっとサッカーをやっていてプロの選手を目指していたんですが、上手く行かなかった時期だったので自分の好きなことに前向きになれませんでした。それと学校でどうやったら女の子にモテるのかということしか考えていませんでしたね(笑)」とほろ苦い思い出話も。将来については「今27歳で10年もありませんが、演技をしている時が一番好きで、自分がその仕事に向いていると再確認しています。技術をどんどん上げていって、アジアの方だったり色んな国の方とお仕事をしたいと思っています。その一歩として今回のミュージカルは挑戦ですし、この初舞台ミュージカルを乗り越えて自分の可能性を広げていけたらと思います」と意欲を語っていた。

ミュージカル『17 AGAIN』は、5月16~6月6日に東京・東京建物 Brillia HALL、6月11~13日に兵庫・西宮市 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール、6月18~20日に佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、6月26日広島・広島文化学園 HBGホール、7月1日~7月11日に愛知・名古屋 御園座で公演。