俳優の松坂桃李が主演を務める、映画『あの頃。』(2021年2月19日公開)の予告編・ポスタービジュアルが30日、公開された。

映画『あの頃。』

映画『あの頃。』

同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。

今回解禁となった予告編は、「いつも見てます、ずっと好きです、ずっと応援してます」とただならぬ表情で迫ってくる劔(松坂)のカットから始まる。うだつの上がらない日々を過ごしていた劔だったが、ひょんなことから松浦亜弥の「桃色片想い」のMVを目にしたことで、その人生は大きく変わっていく。軽快なリズムで曲が流れ始めると思わず弁当を食べていた箸を止め、心を奪われ食い入るようにブラウン管を見つめる劔。次第に、その瞳には涙が溢れ出すという、まさに雷に打たれたような"推し"との出会いのシーンとなった。

また、ミキティ(藤本美貴)推しのコズミン(仲野太賀)が神妙な面持ちで「藤本さんのルックスは素晴らしい」と褒め称える姿や、劔が「あややはスターなんだから! いつも松浦亜弥なのが当たり前じゃないですか」と真顔で熱弁する姿など”推し”への溢れ出す愛を感じさせる映像となっている。

中盤からは、世代を超えて愛されるモーニング娘。の大ヒット曲「ザ☆ピ~ス」に合わせ、“ハロプロの名曲たちが彩る笑いと涙の青春エンターテインメント”というテロップが躍り、仲間たち6人、銭湯でワイワイと過ごしたり、部屋で訳の分からないイタズラをし合ったり、気になる女の子との出会いがあったりと、生きる支えである”推し”との出会いを通して、大切な仲間と自分の居場所を見つけ、遅れてきた青春を全力で謳歌する劔たちが、くだらなくも愛すべき日々を全力で楽しむ様子が垣間見える予告編となっている。

同じく解禁となったポスタービジュアルは、「恋愛研究会。」と描かれたキャップを被った”ハロヲタ”松坂が真顔でこちら見つめる写真が印象的。下部には仲間たちと肩を組む笑顔の写真や、彼らの“推しと過ごした青春の日々”を切り取った写真があしらわれ、「”推し”に出会って “仲間”ができた。」という、キャッチコピーも添えられている。

(C)2020『あの頃。』製作委員会