アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが21日、3年ぶりの小説『オルタネート』の刊行を記念したトークイベントを都内で開催。イベント前に報道陣の取材に応じた。

  • 加藤シゲアキ

3年ぶりの新作長編となる『オルタネート』は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代が舞台。SNSの存在に翻弄されていく若者たちの姿を、繊細かつエモーショナルな筆致で表現した。

加藤は「今回は『オルタネート』というプロジェクトからいつも以上に関わらせてもらって、表紙をどうする、どんな風にたくさんの人に届けるかも含めて、かなり関わらせてもらったので、“やっと感”があります」と安堵の表情。「発売に際しプロモーションビデオを作って、自分で企画書を書いていろんな方に直接オファーしてという形で、プランナーという形でやらせてもらったので、プロジェクトからやらせてもらいました」と明かした。

小説は6作目となるが、「今まで高校性、特に女子高生を書いたことがなかったので、そこが1つのチャレンジでした。書き始めたときは31歳とか。30代になると高校生の感覚が色あせるてくるかなと思ったので、今しか書けないという思いで高校生を書くことにしました」と説明。「書いているうちに自分の高校時代を鮮明に思い出しました。ただ、高校1年生でNEWSとしてデビューさせてもらって、授業だけ受けてすぐ仕事にいく生活だったので、深い思い出はなかった。ある種ここで理想の高校生活を書くという、追体験するような小説になりました」としみじみと話した。

本作にはドラムをやっている男の子が登場。その取材として、関ジャニ∞の丸山隆平のドラムを聴かせてもらう時間を設けたそうで、「音はもちろん知っているんですけど、改めてそういう耳で聴きたいと思ったときに、丸山君と話していて『最近ドラムセットを買った』と聞いて、『ちょっと見せてもらってもいいですか!?』と言って、聴きに行きました。そのときに感じた体の響きや鳴り方……ドラムのチューニングの専門家の方もいたので、ドラムを愛している人たちの手つきはとても参考になりました」と語った。

丸山はいつも小説を読んでくれているそう。「まだ今回は読んでないです。プレゼントしようとしたら『俺は買う』って言って受け取ってくれないので、今回も『発売になりましたよ』っていう連絡だけさせてもらいました。これから買ってくれると思います」と笑顔を見せた。