俳優の大泉洋が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが20日、明らかになった。三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が北条義時役で主演を務める本作で、源頼朝を演じる。

大泉洋

大泉は「源頼朝といえば、征夷大将軍であり鎌倉幕府を開いた英雄でありますが、そこに到るまでの平家との因縁や弟義経との確執、妻政子との物語など歴史の教科書では語られない人間頼朝を素晴らしい共演者の皆々様と共に丁寧に演じていけたらと思っております」とコメント。

大河ドラマへの出演は、『龍馬伝』(2010)、『真田丸』(2016)に続き、3度目。「『龍馬伝』の時は、近藤長次郎というあまりに悲しい最期を遂げた人物で、演じ終わった時の悲しさが今でも忘れられませんが、『真田丸』では真田信幸という最後まで生き残る役で、嬉しかったです」と振り返る。

『真田丸』、映画『ステキな金縛り』(2011)、『清洲会議』(2013)など多くの三谷作品に参加している大泉。「『真田丸』では最後まで生き残る役だったのは嬉しかったでのすが、三谷さんがどんどん信幸の面白いシーンを書いてしまって『信濃の獅子』と言われた信幸のイメージが壊れるのではないかと冷や冷やしたのを覚えております。しかしその心配は今回もありまして(笑) 面白い源頼朝って想像つかないのでどうなってしまうのか、はたまた三谷作品で初めて一切笑いなく演じるのか今から楽しみなような不安なような複雑な気持ちであります(笑)」と冗談交じりにコメントした。

そして、「小栗君との思い出はなんと言っても 2005年の『救命病棟24時」というドラマで、当時一つの楽屋を二人で使っていて、待ち時間に色んな話をしたことですね」と小栗との思い出を明かし、「その小栗君が主演の大河に、私がこれだけ重要な役どころで出演できるのは本当に嬉しいし感慨深いです。できれば久々に同じ楽屋にして欲しいです(笑)」と喜んでいる。

『鎌倉殿の13人』は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて3回目。

今月6日に番組公式ツイッターが開設、13日には三谷氏のコメント動画が公開され、16日より5日連続で出演者を発表していくと予告していた。

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