歌舞伎俳優の片岡愛之助が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条宗時を演じることが16日、明らかになった。

片岡愛之助

俳優の小栗旬が主演、三谷幸喜氏が脚本を手掛ける『鎌倉殿の13人』は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004年)、『真田丸』(2016年)に続いて3回目。

『真田丸』にも出演していた愛之助は「また三谷幸喜さんの大河ドラマに出演させていただけると伺った時は素直にとてもうれしかったです」と喜び、「北条宗時は私とは真逆の人間。夢に生き、夢に散った男だったと知りました。打倒平家に燃えたその夢想家の熱意は相当なものだったと想像がつきますし、今回はその熱量をいかに表現できるかに懸かっていると感じています。自分とは正反対の生き方をした武将を演じられることに今からワクワクが止まりません! とはいえ、宗時は歴史文献にもあまり記録が残っていない人物。その宗時が三谷さんの脚本でどう描かれるのか、非常に楽しみです!」と期待。「『真田丸』の大谷吉継と同じく、"死に様"がとても大事なお役だったと思います」と捉えている。愛之助は現在放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演し、今川義元役を熱演した。 三谷作品は、舞台『酒と涙とジキルとハイド』(2014、2018)、NHK正月時代劇『新撰組!! 土方歳三 最期の一日』(2006)などにも出演。「三谷さんの作品、特に舞台では演じる役者も日々変化、進化していきます。稽古からとても楽しかったことを覚えています。また三谷さんは役をその俳優に当て書きされます」と振り返り、「私が演じる宗時はもちろん、義時をはじめとするすべての登場人物がどんなキャラクターに描かれるのかとても楽しみです」と期待を寄せる。

主演の小栗とは今回が初共演。「小栗さんとは共演経験はありませんが、それぞれの役を変幻自在に演じられる俳優さんだなとつくづく感じさせられます。どんな作品のどんな役にも圧倒的な説得力があり、私もいち視聴者として魅了されています。今回はどんな北条義時を演じられるのか、“兄”として身の引き締まる思いです」とコメントしている。

今月6日に番組公式ツイッターが開設、13日には三谷氏のコメント動画が公開され、16日より5日連続で出演者を発表していくと予告していた。