三菱重工エンジニアリング(三菱重工グループ)はこのほど、ゆりかもめの全自動無人運転車両7500系について、8編成48両の納入を完了したと発表した。

  • ゆりかもめ7500系

7500系は、「臨海部を彩る新しい風」をコンセプトに、より未来的な風景を生み出すフェイスデザインを採用し、車内の利便性と快適性を向上。軽量で高い耐久性とリサイクル性を備えたオールダブルスキンアルミ構体を採用し、揺れを低減して乗り心地を向上させた台車「T-smover」、快適な座り心地を提供するセミハイバックバケットシート「G-Fit」を搭載した。

有人運転と無人運転の識別のため、車両の前面に青色LEDによる発光式自動運転灯を装備。車内には案内表示装置を全扉上に2画面設置するなど、車内外に新たなトレンドを盛り込んだ。

三菱重工エンジニアリングは、三菱重工時代の2010年に、開業当時から運行する7000系の後継となる7300系(計108両)をすべて受注し、2016年6月に納入を完了した実績を持つ。7500系は7200系の後継車両として2016年9月に受注したもので、第1編成は2018年11月に営業運転を開始した。8編成すべての納入を完了したことで、ゆりかもめの車両はすべて同社製となった。なお、7200系は10月14日をもって運行を終了している。