「Go To Eatキャンペーン」も始まり、新しい生活様式の中、飲食店でお酒を楽しむ人も多くなってきた。それでも家に帰ってのんびり晩酌することが何よりの楽しみという人もいるはず。10月に酒税の改正があり、一部の酒類の価格に変更があったが、それが家で飲むお酒の選び方に影響しているということはないのだろうか。

  • ウチ飲みで飲むお酒の1位は?

    家飲みで飲むお酒の1位は?

そこで今回はマイナビニュース会員518人を対象に、家飲みのために選んでいるお酒の種類についてアンケート。10位までのランキング結果と、そのお酒を選んだ理由についてまとめてみた。

■家で飲むお酒のナンバーワンは「ビール」

  • 家庭でお酒を飲むとき、よく買う種類をひとつ教えてください

    家庭でお酒を飲むとき、よく買う種類をひとつ教えてください

Q.家庭でお酒を飲むとき、よく買う種類をひとつ教えてください

1位 ビール……22.4%
1位 第3のビール、新ジャンル……22.4%
3位 チューハイ・ハイボール……16.6%
4位 その他……9.1%
5位 発泡酒……8.4%
6位 焼酎……5.6%
7位 梅酒・果実酒……4.4%
8位 ワイン……4.2%
9位 日本酒……4.0%
10位 洋酒・ウイスキー・ブランデー……2.3%

マイナビニュース会員に、自宅でお酒を飲むときに、よく買うお酒の種類について尋ねたところ、「ビール」「第3のビール、新ジャンル」が同率1位だった。3位には「チューハイ・ハイボール」、5位には「発泡酒」、6位には「焼酎」がランクインしている。どのような理由でそのお酒を購入しているのか、具体的に聞いてみよう。

Q.そのお酒を選んだ種類を教えてください

■1位 ビール

男性/38歳「いつもきまってビールしか飲まないしこれ以外に飲むつもりはないから」

男性/69歳「ビールの値段が下がったから」

男性/48歳「自分へのご褒美だから」

男性/42歳「ビールが大好きなので」

男性/38歳「やはりビールが一番おいしい」

男性/63歳「たまにしか飲まないので、プレミアムビールを飲んでいる」

男性/68歳「ビールの本来の味と香りが好きだから。発泡酒や第3のビールは飲まない」

発泡酒や第3のビールよりは価格が高いけれど、家でゆっくりお酒を楽しむときは「ビールを選ぶ」という声が多かった。麦芽の旨みやホップの香り・苦味といったビール特有のおいしは、どんなに発泡酒や第3のビールが味の改良を重ねても、やはりビールにはかなわないという声も。

2020年10月の酒税の改正でビールの価格は下がったため(350mlあたり7円値下げ)、以前よりも手頃になったということも影響しているのかもしれない。

■1位 第3のビール、新ジャンル

男性/51歳「ビールが高いから第3のビールで我慢」

女性/33歳「一番味がおいしいなと思うからです」

男性/60歳「ビールに比べてコストパフォーマンスが高く、種類も豊富だから」

男性/36歳「いつものお馴染みの商品があるから」

女性/51歳「普通のビールは高いから、発泡酒を飲むようになり、最近は更に安価な第3のビールを主に飲んでいるから」

女性/44歳「主婦にとっても割安感がありお得だったのに今回の税制がいびつで少し困ったことがある」

男性/62歳「最近の商品はビールよりもおいしい商品が出てきていてお得感がある」

「ビール」と同率で1位だったのは 「第3のビール、新ジャンル」だった。何よりも多かった理由は「価格の安さ」。酒税改正前は、セールで350ml缶が100円を切って販売されていたことも珍しくなく、それだけに今回の酒税の改正で値上がりとなったことに複雑な思いを抱える人も多いようだ。

また、本物のビールと区別がつかないといわれるほど高クオリティの味や香りに満足しているという声も。商品数も多く、新商品も続々と登場するため、「選ぶ楽しみがある」という人もいた。

■3位 チューハイ・ハイボール

男性/34歳「お酒好きじゃないのでジュースみたいなものなら飲めるから」

男性/47歳「いろいろなフレーバーやアルコール度数があり気分によって選べるから」

男性/51歳「プリン体が少なく気軽に飲める」

女性/27歳「甘いお酒が好きだから」

男性/44歳「アルコール度数が高くすぐ酔える。甘くておいしい」

男性/39歳「レモン感の強いチューハイが好きだから」

3位は「チューハイ・ハイボール」だった。チューハイは、果汁や飲みやすい清涼飲料水を使用していることから、「甘くて飲みやすい」「お酒の味は苦手だけどチューハイなら飲める」といった声が多かった。

最近は アルコール度数が高いストロング系チューハイも多く販売されているため、「安くて手っ取り早く酔える」というコメントも。一方、ウイスキーを炭酸水で割ったハイボールは糖質が含まれないため、糖質を気にする人が健康のために選んでいるという声もちらほら。

■5位 発泡酒

男性/67歳「安くてうまい」

女性/66歳「ビールが高いからいつも発泡酒」

男性/57歳「ビールは高く、味はさほど変わらないから」

男性/42歳「値段が手頃で糖質オフと身体にも良さそうだから」

男性/52歳「プリン体がゼロなので選んでいる」

第3のビール・新ジャンルに押され、昔と比べると少し存在感が弱くなっている感が否めない発泡酒だが、根強いファンは健在のようで5位にランクイン。ビールは高いが、新ジャンルでは物足りない人が発泡酒を選んでいるようだ。

「プリン体オフ」「糖質オフ」など健康に配慮した商品も多くラインナップされていることから、自分の体を気遣う人の中には「お気に入りの商品がある」といったコメントもあった。

焼酎、梅酒・果実酒、ワイン、日本酒、洋酒・ウイスキー・ブランデー

男性/72歳「芋焼酎。やはり芋焼酎が一番おいしかったから」

男性/68歳「焼酎。カロリーが少ないため」

男性/71歳「日本酒。料理にも使えるから妻の非難を受けにくく買いやすい」

女性/43歳「辛いお酒が苦手なので甘い果実酒が好きです」

男性/60歳「スコッチのスモーク感がたまらなく美味、シングルモルトのバーボンもおいしくいただける。つまり、個人的な味覚による」

男性/58歳「梅酒。健康のため、梅酒を日常的に愛飲している」

男性/70歳「ワイン。肉料理に合うのと、憩いのひと時に音楽を聴きながら」

男性/65歳「尿酸値が高めのため、ビールはほどほどにしてウイスキーをロックで飲むことが多くなりました」

6位には焼酎、7位には梅酒・果実酒、8位にはワイン、9位には日本酒、10位には洋酒・ウイスキー・ブランデーがランクインした。

ワインや洋酒、日本酒を選んだ人は「音楽を聴きながら」「スモークの香りの違いを楽しみながら」「料理と合わせて」など、それぞれ独自のこだわりがあり「お酒を楽しむ」という言葉がぴったり。また、健康のために糖質ゼロの焼酎やウイスキー・ブランデー、クエン酸が摂取できる梅酒、ポリフェノールが含まれる赤ワインを選ぶという人もいた。

■「安いから」というほか、健康も気遣ってお酒を選んでいる

「家飲みで飲むお酒の人気ランキング」の1位は、「ビール」「第3のビール・新ジャンル」が同率でランクインした。お酒を選んだ理由として「安いから」といった回答が多かったため、割安な「第3のビール・新ジャンル」が1位となったのは納得だ。一方、「周囲を気にせず飲める家飲みだからこそ、価格が多少高くても自分が好きなビールを飲みたい」人も多い。酒税の改正で「第3のビール・新ジャンル」が値上がりとなったが、今後、順位にどのような変動があるのか注目だ。

全体を通して多い理由は「安いから」「味が好き」だったが、「尿酸値を気にして」「糖質ゼロだから」「ダイエット中」「カロリーが低い」「ポリフェノールが入っている」など自身の健康を気遣って特定のお酒を選んでいるという人も目立った。多くの商品が並ぶ陳列棚を見て、自分の体調や好みを考えつつお気に入りの商品を選ぶところから、お酒を飲む楽しさは始まっているのではないだろうか。

調査時期: 2020年10月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 518人
調査方法: インターネットログイン式アンケート