目論見書の見方

ここからは、目論見書、特に交付目論見書の見方について、以下の観点別に紹介します。

  • 目的と運用
  • リスク
  • 分配金と決算
  • 運用状況
  • 費用

それぞれの観点について、チェック項目をまとめたのでご確認ください。

目的と特色・運用方法

投資信託の目的と仕組み、運用方法について記載されている部分です。この部分では、世界中のさまざまな金融資産をどのような配分で組み入れ、それぞれどのような方針で運用し、最終的にどのような投資効果を目指しているかを確認できます。

目的

目的の部分では、どのような投資効果を目指しているのかが記載されています。この部分で、安定的な成長を目的としているのか、ハイリターンを目指しているのかといった、投資信託の大まかな性格がわかります。

主要な投資対象

主要な投資対象が記載されています。投資対象の主な金融資産クラスは以下の通りです。

  • 債券(国内、先進国、新興国)
  • リート(国内、海外)
  • 株式(国内、先進国、新興国)
  • 金などの商品
  • 東証株価指数(TOPIX)やNYダウなどの指数(インデックス)

資産クラスの中でも、個別株なのか各種指数に対して投資するのか、といった具体的な投資先についても確認できます。

投資方針

資産クラスの組入比率、資産クラスごとにどのような投資方針で投資するかといった内容が記載されています。

仕組み

投資信託がどのような仕組みで運用されているかが確認できる部分です。為替ヘッジをしているのかどうか、各資産クラスの配分比率の合計はどういう状態にするかなど、図や表を使ってわかりやすく解説している目論見書もあります。

運用方法(インデックス型、アクティブ型)

投資信託の運用方法がどうなっているのかを確認する部分です。投資信託の運用は、大きく分けてインデックス型とアクティブ型の2種類があります。

インデックス型は、TOPIXやNYダウなど、特定の指数と同じような動きを目指した運用方法です。少額から投資できてわかりやすく手数料も比較的少ないため、初心者に向いているともいわれています。

アクティブ型は、ファンドマネージャーが銘柄選択や売買などの運用を行い、指数を上回るハイリターンを目指した運用を指します。

投資信託によってどちらで運用しているのか、あるいは両方を組み合わせて運用しているのかも確認しておきたい点です。

リスク

その投資信託には、どのようなリスクがあるのかを確認する観点です。元本割れの要因には、価格変動、金利変動、為替変動などがあります。これらのリスクを把握することで、運用後のマーケット変化に対応することができます。

基準価額の変動要因

投資信託の基準価額が変動する要因を、影響の大きい順に記載している部分です。変動要因の主なものには以下があります。

  • 株価変動リスク : 株価の値上がり・値下がりによる変動
  • 為替変動リスク : 為替レートの上昇や下落による変動
  • カントリーリスク : 政治や経済状況の変化に伴う変動
  • 信用リスク : 債券発行する国や企業が債務不履行・支払遅延など信用問題を起こした場合のリスク
  • 金利変動リスク : 各国の政策金利の上昇や下落による変動

その投資信託がどのようなリスクの影響を大きく受けるのかは把握しておきましょう。

リスクの管理体制

基準価額の変動リスクに対して、どのような管理体制を取っているかを確認する部分です。

分配金と決算

投資信託の分配金の頻度や方針、決算のタイミングについて確認する部分です。

分配の頻度

分配の頻度について記載されています。分配は決算日に行われます。年1回の分配がある投資信託もあれば、毎月分配金が入るタイプもあり、頻度はさまざまです。どのくらいの頻度で分配が行われるのかは知っておきましょう。

決算のタイミング

決算日はいつなのかを明記しています。分配の頻度とセットで確認したい情報です。

分配方針

どのような方針で分配金額を決定し、どのように分配するかの方針を記載している部分です。投資信託の中には、分配金を再投資するタイプ、投資家自身が分配金を受け取るか再投資するかをコース選択などで選べるタイプもあります。

運用状況

すでに運用が始まっている投資信託の場合、目論見書には運用状況も記載されています。運用状況や資産規模、基準価額の変動を確認して、順調に成長しているファンドかどうかを確認しましょう。

基準価額と純資産総額の推移

基準価額は大きなドローダウン(値下がり)がないかどうか、純資産総額は減っていないかどうかを確認します。基準価額がゆっくりとでも右肩上がりで成長している場合や、純資産総額が大きい場合は、比較的安定している状態です。

分配の推移

過去の分配状況を確認できます。投資環境の変化により、増額や減額される部分ですので、必ずしも過去と同じ分配が保証されるわけではありませんが、確認しておきたい情報です。

主要資産の状況

投資信託に組み入れている金融資産の内容やバランス、組入上位銘柄などの状況を示した部分です。主要資産の状況を通して、現在の投資信託がどのような状況にあるかを把握できます。

費用

投資信託を購入・所有するのにかかる費用を記載した部分です。購入・売却時にかかる費用だけでなく、所有している間も運用管理費用がかかるため、長期運用を検討している場合は運用管理費用をしっかり確認しましょう。

購入時手数料

投資信託を購入する際に必要となる手数料です。毎月積み立てるタイプの投資信託なら毎月必要となります。また、分配金をいったん受け取ってその後再投資する際も購入時手数料が必要です。

運用管理費用(信託報酬)

投資信託を保有している間にかかる費用です。長期投資目的で保有する場合は、この費用ができる限り低い商品を選んでください。

申込単位

費用を確認する際は、申込単位にも注意して確認しましょう。最低申込単位が少なければ少ないほど、購入時に必要となる手数料の最低ラインも下がります。

税金

投資信託の購入・分配・償還などのタイミングでかかる税金です。どのようなタイミングでいくらかかってくるかが明示されています。

  • 目論見書の見方

    目論見書を見て投資信託のリスクや運用方針を確認しよう