• 瀬戸康史(左)と深田恭子 (C)フジテレビ

前作から変化している部分を聞くと、「セットや美術のコンセプトは踏襲しているので、そこでガラリと変わったりする部分はないんですけど、深田さんのスタイルの良さに磨きがかかってますね」とのこと。

武内監督は、深田がブレイクするきっかけとなった主演作『神様、もう少しだけ』(98年)も手がけており、「15歳の高校生から僕は知っていますけど、あれから22年経って、全然歳を取らなくて不思議な感じなんですよね。まるで冷凍保存されているみたい(笑)。だけどすごく成長してるなと感じる部分もあって、アクションやポーズのキレとかも、前作からすごく進化してますね。だから今が一番いい時なんじゃないかなって思っています」と太鼓判を押す。

他のキャスト陣も、前作を経て磨きがかかっているようで、「マツさん(どんぐり)は前作の時点ではほとんど素人で、大勢の中で芝居をするのも慣れていなかったんですけど、今回はすごく安定感がありますね。あとは悦子(小沢真珠)も、ものすごく生き生きしてます。それぞれみんながシーズン1を見返したんでしょうね。全員のリズムがすごく良くて、家族の会話がミュージカルではないけどミュージカルみたいな、音楽を流さなくても会話だけでリズムが良い。そういう演出を意識してはいるんですが、そこにすごくハマってきた感じです。マツさんのツッコミだったり、悦子はソプラノのようだったり、いい感じのアンサンブルになっていると思います」

  • (左から)小沢真珠、渡部篤郎、どんぐり (C)フジテレビ

■橋本環奈が見せる独特な色気

そして、今回から新キャラクターとして加入するのが、“Lの一族”に復しゅう心を抱く北条美雲を演じる橋本環奈だ。

「初めて仕事するんですけどすごく魅力的ですね。とてもコケティッシュで、セクシーじゃないんだけど、独特な色気で男性を弄(もてあそ)ぶ感じが、小沢真珠さんや深田恭子さんとは違って新鮮で、ドラマがより華やかになったなと感じています。ファンタジックな世界観にハマるキャラクターだなと思いました」

さらに、もう1人注目してほしいキャラクターが登場。「美雲の相棒で登場する我修院達也さんは、僕の作品では『電車男』以来で、その時は『詳細キボンヌ!』くらいしかセリフがなかったんですけど(笑)、すごくいいスパイスになっていると思います。ファンタジックなキャラクターなので親和性も高いし、『千と千尋(の神隠し)』の青蛙ですから、声も素晴らしいです。美雲とペアを組むので、その凸凹コンビが見どころになってくると思います」

  • 橋本環奈(左)と我修院達也 (C)フジテレビ

このように、前作ででき上がった強烈なキャラクターたちと対峙(たいじ)する新キャラクターにも期待だ。