女優の内田理央が、15日に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『はぐれ刑事三世』(20:00~21:48)に出演することが6日、明らかになった。

上段左から内田理央、原田泰造、立川談春/下段左から真飛聖、しゅはまはるみ、紺野まひる、佐戸井けん太、忍成修吾、藤井美菜、逢沢りな=テレビ朝日提供

内田は、捜査一課の個性派刑事・浦安吉之(ネプチューンの原田泰造)とコンビを組む、女性刑事・仁城華子を演じる。華子は正義に対して強いこだわりを持ち、捜査のためなら政治家である父親の名をも使う“捜査ファースト”の刑事だ。

また、落語家の立川談春が、浦安と華子の勝手な捜査の尻拭いで、年中胃薬が欠かせない警視庁捜査一課河辺班の班長・河辺一成を演じる。

ほかにも、事件関係者の美しすぎるIT社長に紺野まひる、総合商社社長に佐戸井けん太、その秘書に逢沢りな、同社取締役で創業者一族の御曹司に忍成修吾、殺人事件の第一発見者に藤井美菜が、それぞれ決定。さらに、しゅはまはるみが中堅刑事・真島志乃、真飛聖が占い師の言うことをすぐに信用する浦安の妻を、それぞれ演じることも発表された。

内田と談春のコメントは以下の通り。

■内田理央
“はぐれ刑事三世”ことやっさん(浦安吉之)は、とてもチャーミングです。人情を大切に捜査する一方、方向音痴だから“はぐれ刑事”というコミカルな部分も加わっているので、ドラマを楽しんでご覧いただけると思います。
刑事ドラマの撮影はどうしても緊張するところがありますが、(原田)泰造さんが穏やかで優しい方なので、現場は笑顔が絶えませんでした。やっさんと華子のコンビ感をできるだけ早く出したいと思い、泰造さんと撮影前にしっかりと相談しました。実際、2人とも方向音痴ということがわかる場面を撮影したとき、自然とやっさんに華子がどんな風に話をしているのかを演じられて、最初からコンビネーションはバッチリでした!
華子はクールで、見た目も派手です。政治の世界を子どもの頃から見てきたので、感情に流されないところもあります。でも根はまじめで、政治家の娘ですからお嬢様だと思うのですが、自分から積極的に動き、やっさんへも遠慮なくツッコミを入れます。それでいて、自分も方向音痴というところが、華子にも“はぐれ感”があると思っています(笑)。
河辺班のやりとりも何とも不思議な味わいがあり、私は「シュールでおもしろいな」と感じています(笑)。『はぐれ刑事』ファンの皆さんはもちろんのこと、「『はぐれ刑事』は再放送で見た」という私と同世代の方や、さらに若い皆さんまで、幅広い方々に楽しんでいただけると思います!

■立川談春
幸せに向かって一直線に向かうヤツのことを昭和の時代には“要領がいい”と言ったと思います。令和の時代は回り道をせず、最短距離で行くヤツを“頭がいい”と言うようになりました。でも一直線に行くのがいいことなのか? そもそも幸せは一直線で行けるものなのか? “はぐれる”とは、そのアンチテーゼだと僕は思います。はぐれること、すなわち回り道をすることを美化するつもりはありませんが、回り道に価値がない、無能だから回り道をしている、そんなことではないんですよ。なぜ令和のいま、『はぐれ刑事』を作るのか、そんなところに多少の意味があるのでしょうし、作り手の“使命”を受け止めつつ、河辺を演じています。
以前、捜査一課の課長という方にお会いしたことがあります。もう、目つきが“堅気”じゃない。河辺を演じるうえで、立場が立場だけに、事件のことをある程度、見えているものがあるでしょう。それをどこまで表現すればいいのか、さじ加減が難しかったです。とはいえ、河辺が登場する場面は楽しいやりとりが多いので、プっと吹いてもらえたら幸いです。
今回は1作目なので、まずは作品の世界感を味わってください。パート2、パート3になると、滂沱(ぼうだ)の涙が出るようなドラマになりますので(笑)、温かく見守っていただきたいです。