「僕をフォローしてくれている沢山の著名人、実は裏アカウントでこっそり見てくれている、なんて芸能人達。勿論普通の人も死にたいぐらい辛い時、ROLANDは何があっても貴方達の味方だって事を思い出して欲しい 僕がいくらでも貴方を肯定して、いくらでも前向きになれる言葉をプレゼントすると約束する」(2020年9月7日ローランド公式Twitterより)

“ホスト界の帝王”と称されるローランドは、抜群のワードセンスで多くの人を魅了し続ける。数々の名言が話題になった著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)は、累計30万部を突破。ツイッターでは日々寄せられる悩みや質問にも優しく丁寧に、そして語りかけるように人々の心奥に届けていく。冒頭のメッセージは1.2万リツイートの反響を呼んだツイートだが、彼の言葉は思いやりに溢れているものが多い。

今回、トークバラエティ番組『THE SPEAKER』(auスマートパスプレミアムで10月12日から配信)にメインスピーカーとして出演したローランドを、収録後に取材。同番組では、ゲストスピーカーである聴講者たちに「挫折の立ち直り方」など、数々の“言霊”を投げかけていく。ローランドにとって、「言葉」とは。そして、著書にも記していた「自分のために頑張るよりも、人のために頑張るほうが仕事が進む」の真意とは。

  • ローランド 撮影:富田一也

■「出会ってよかった」はギャラ以上の価値がある

――本日の収録はいかがでしたか?

スピーチはどちらかというと苦手な方なんですよね。だから不安もありましたが、しっかりと得るものを得て帰ってくれたら嬉しいなという思いで、実はスピーチの内容も寝る前にたくさん考えて来たんです。最後には、「わかります」と共感してもらえて、「参考になりました」とも言って頂けたので、しっかり準備して良かったなと。ただ、次やる時はもっと良いスピーチをしたいですね。今日は100点満点で50点ぐらいなので、次は100点に近づけるように。

相手も貴重な時間を割いて、僕の話を聞いてくれるわけじゃないですか。なので、その時間は無駄にしたくないし、「出会ってよかった」「話せてよかった」と思われる存在で常に僕はいたい。だから今回も、事前の準備とイメージトレーニングをしてきました。ただね、なかなか思い通りにはいかない(笑)。話すのは本当に難しいことだと思います。

――著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』には、「楽しいと思えなかったり、情熱を感じられない仕事は、すべて断っている」と書いてありました。今回はなぜオファーを受けたのでしょうか。

僕自身、ミニマリストで物欲や金銭欲が、あまりないんですよ。生きていく中で、「人の人生をポジティブに変える」「『出会ってよかった』と思われる人でいたい」というのが1つの大きな目標で。

今回は仕事に悩める人や、考え方を変えてもいいという人が参加してくれたと思うんですよね。だからそういう人たちに、「ローランドと出会ってよかった」とちょっとでも思ってもらえたら、ギャランティー以上の価値がある。いくらもらえるから受けるということではなく、僕のスピーチを通じて誰かの人生が少しでも変えられれば、生きていてこんなにうれしいことないんですよ。今回は、人をちょっとでも変えられるきっかけにつながる仕事だったので、受けさせて頂きました。