キャリア転職センター(東晶貿易運営)は10月5日、「男女4800人にセクハラによる転職経験の有無を調査」の結果を発表した。調査期間は2020年9月27~30日、有効回答は20歳以上の個人4,802人。
8割弱が「転職して良かった」と回答
セクハラが原因で転職活動を行ったことがある人は、4,802人中748人。男女比をみると、女性54%、男性46%となった。また、セクハラで転職経験がある人の未婚・既婚率を調べたところ、未婚47%、既婚53%と、両者の間に大きな差はみられなかった。同調査では、「男性であっても女性であっても、未婚や既婚の有無に関わらず被害に遭っている可能性がある」と分析している。
受けたセクハラの内容については、「言葉によるハラスメント」「身体に触れる」「性差別に関する言動」「プライバシーに関わる内容を執拗に聞く」「親密な関係を迫る」の5タイプに分類されることが判明。さらに職場内に限らず、在宅勤務中に押しかける・盗撮など、職場以外でのハラスメントも多数確認された。
転職へ至るまでの対処を尋ねると、「何も対処を行わなかった」が半数以上の409票(54%)を占めた。以下、「上司・同僚に相談した」が205票、「本人へセクハラをやめてほしいと伝えた」が99票と続いた。
転職時の企業選考の際、前職の退職理由をどのように答えたか聞くと、「セクハラが原因であることをありのまま説明した」「他の理由で転職ということにした」「特に回答せずかわした・聞かれなかった」の3パターンに分かれた。
結果的には、転職をして良かったと「思う」と答えた人は76%。一方、「思わない」は24%となった。