東京メトロはこのほど、駅構内の抗ウイルス・抗菌処置の実施に着手すると発表した。完了した箇所付近には、抗ウイルス・抗菌処置済ステッカーを順次掲示する。

  • 抗ウイルス・抗菌処置の作業イメージと抗ウイルス・抗菌処置済ステッカーイメージ

同社はこれまでにも消毒液を用いた定期清掃を行っており、8月には保有する全車両への抗ウイルス・抗菌処置を完了したばかり。今回、さらなる対策として、駅利用者が手を触れる機会の多い場所に抗ウイルス・抗菌処置を行うこととした。具体的には、階段手すり、エスカレーターベルト、ホームベンチ、トイレドアノブ、エレベーターボタン面、券売機、精算機などに抗ウイルス・抗菌効果のあるコーティング剤を塗布する方式で行う。

コーティング剤は無色・無臭で毒性はなく、人体に与える影響もないとのこと。病院や介護施設などでも採用されており、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、黄色ブドウ球菌などの多数のウイルス・菌に対して抗ウイルス・抗菌効果があることが、第三者機関や検査機関によって確認されているという。作業は12月下旬終了をめざし、順次実施する予定となっている。